再解説、動物の「魂」はどうなっているのか？（類魂という概念）９

《類魂という概念》

「生物学」特に「遺伝子工学」の視点からの「人間」

と他の生き物を見ましたが、最後に一つの仮説とし

て、非常に興味深い考えをご紹介いたします。

その概念は「類魂＝るいこん」と呼ばれます。

「類魂の概念」自体は、元々は「現代スピリチュア

リズム」により提唱された「仏教」その他の「イン

ド哲学の中心概念」である「輪廻転生」を、更に補

完しようという野心的な試みであります。それは

「インド哲学」と「儒教の先祖の循環的思想」そし

て「神道の分霊」の考えを併せ持った「スピリチュ

アリズム」らしい思想で、霊媒師「カミンズ」によ

る「マイヤーズ通信」により提唱されました。

それは、

《「輪廻転生」の「再生サイクル」において、精神

的存在である「霊魂」は「グループ」を形成し、

各自の「人生経験を共有」して「霊的進化」の道を

進む。》

これは「個」としての「意識」を持ちながらも「グ

ループ」としての共通した「経験の情報認識を共有」

した「霊的グループ」を前提に、それぞれの目的の

元に「分霊」として「この世」に降りる「魂」があり、

同じグループ内の残った「霊」が、それを「守護霊」

としてサポートし、尚且つ「情報共有」を継続する。

というものです。「あの世」と「この世」を行き来す

る中での「魂」の「業＝カルマの約束」である「ソウ

ルメイト」の考えを前提に、「この世」においての

《「先祖」があっての末裔である「我々」がある。》

これらが決して「無関係」ではない。という説得性を

持った考えであると思います。更には「グループ」と

しての「類魂」自体の「経験値」が高い程、様々な

「経験知識」が充分に「共有」される為、「この世」

にて見られる「幼少時からの才能」は「類魂の経験の

質」によって生まれる、としています。

ここまでの考え方としては「ウパニシャッド」にも似

た考え方があります。

《「この世」は「あの世」の「一部」であり、「あの

世の原理法則」は「この世」においても絶えず「影響」

を残している。》

これを前提にした時に「この世」での《類は友を呼ぶ》

という現象は、そもそも「あの世での性質」である。

何故なら「あの世での思念」では、他に対して「嘘や

隠し事」が出来ない為に、「正直者や良き者」はそれ

らで集まり「嘘つき」や「犯罪」を重ねる者は、また

それらで集まるしかなくなってしまう。これが「天国」

や「地獄」の「概念」を形成しているというものです。

つまり「肉体」を持たない「あの世」では「思い」は

ダイレクトに相手に伝わってしまう為、全く「ごまか

し」が効きません。

それにより「同類」で集まらざるを得なくなってしま

います。これは「この世」でも時間が経てば、やがて

「ごまかし」は効かない、という現象に反映されてい

ます。

いかがでしょうか？、また「類魂の考え方」の中には、

「動物の魂」は「魂」で、また別の「類魂」を形成し

ている。というものもあるのです！

インド哲学の中には、この世においての身内、親族、

仲間、友達これらも全てが「偶然」においてもたらさ

れたものであり「先祖代々」という思想はあくまで

「この世側の視点」だけで構築されたものに過ぎない、

という思想が実は結構多いのです。でも我々は様々な

この世視点の「先祖代々」や「時代を超えた」不可思

議な因縁の物語を知っている訳で、全てが「偶然」で

は片付けられない事も知っています。

という事は、やはりこの「類魂」の考え方もこれだけ

の合理性と説得力を持つ以上「真理の一側面」である

可能性はとても大きいと言えるのです。

更に、続けていきましょう！！

「氣塾」代表 木村丈彦