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《仏陀は釈迦だけではなく、釈迦が初めてでもない》
ここまで「六師外道」を「思想」を中心に、史実や
「専門家諸氏」の定説に、「実践者」としての「師」の
教えや、私独自の見解を元に、解説を加えてきましたが
「いかがでしたでしょうか?」。やはり、それらはあく
まで「仏教の視点」からしての「外道」であって「六師」
いずれも「釈迦のライバル」であったと言うだけに、
非常に「鋭い視点」からの「真理」に対して斬り込んで
いった「洞察観」が伺えたと思います。歴史書を読むと、
「釈迦」がインドにおいて初めて「悟り」を開いた「人」
である。と言わんばかりの「表現」が見当たりますが、
「十六大国時代」において釈迦と競い、議論を戦わし、
「釈迦」に最も「影響」を与えたこの「六師」は、それ
ぞれが「悟りに至った人」、つまり「仏陀」であった訳
で、彼らの「思想の素地」を造った、更に1,000年以上
前の「古代ヴェーダ」や「ウパニシャッド」の「哲人達」
を加えれば、
《「悟った」のは「釈迦」一人ではなく、「釈迦」の前
にも、幾人もの多数の「名も無き仏陀」が、存在してお
り、「この世」の「真理」の大多数は、既に「解明」
されていたのだ。》
という「事実」に突き当たるのです。そして何かと
「小綺麗に、美しく」書かれる事の多い「釈迦」の「教
団拡大の道のり」も、あくまで「国取り合戦」であり
「戦い」だったのだ、と伺えるのです。
本来「自由思想家」とは、「宗教」や「教会」の「権威」
や「超越的教理」に縛られず、「理性」や 「良心」の
立場から「自由」に「神を考える」人々を指します。
この活動自体は、場の東洋西洋問わず「どの国 」「どの
時代」においても、繰り返し行なわれてきたことではあ
ります。しかし、今回の「テーマ」を読んで頂いてご理
解頂けたと思いますが、「六師外道の思想」は、
《それぞれが「別角度」からの「真理」を突いている為
に、一概に「否定」することは出来ない為、それぞれが、
本来「多面的」である「真理の側面」を説いているのだ》
ということが分かります。
「ならば、です!。」
《それらの「宗派」の「垣根」を超えた処に、本当の
「真理の形」が「存在」しているのでは?》
と、当時の「私」は、考えるに至りました。
いかがでしょうか?前項にも書いた通り、全ては未だ
現代的な「化学」も「医学」も「物理学」も出来る前
の太古の時代であり、その時代において沢山の人達の
持つ「問い」に対して答える事が出来たのは「宗教」
とその「宗教」から発生した「哲学」だけだったので
す。その中での価値観とは「宗教至上主義」であり
「苦行主義」な訳ですから、苦行を生き抜いてきた
「宗教者」の言う一言こそが「聞くに与えするもの」
であったのは想像に容易い事だと言えます。それだか
らこそ言えるのが《宗教の垣根を越えた所に、本当の
真理あり》守るべき垣根さえ無ければ、もっと溶け合
う事が出来れば、更に悟れただろうにとさえ思えます。
では、新たな「テーマ」に移りましょう!!
「氣塾」代表 木村丈彦
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