再解説「釈迦」最強のライバル「六師外道」の凄さ（マハーヴィーラのジャイナ伝説）８

《マハーヴィーラのジャイナ伝説》

「六師外道」の最後は「ジャイナ教」の「始祖」

以前にも、このブログで紹介したことのある

「ニガンタ・ナータ・ブッタ＝マハーヴィーラ」

です。彼もまた「釈迦」と同時代「十六大国時代」

を生きて、戦った「思想家」であり、「釈迦」と

同じく「クシャトリア」階級の出身です。彼もまた

「仏陀」です。「ニガンタ派」の「ナータ族」出身

の「仏陀」ということです。そもそも彼の「両親」が

「ニガンタ派」の信徒であり、「ジャイナ伝説」によ

れば、彼の前には「２３人」の「先祖師」たる仙人

「ティッカンタラ」が居たとされ、30才の時に「出家」

し「沙門」となり「全能の力」を得たとされています。

彼により、「ジャイナ教団」は「ニガンタ派」の改革に

よって誕生することになります。彼の「思想」は、

「バラモン教」の否定から始まります。

それは「カースト制度」の否定と、「呪術」「生贄」を

多用する「バラモン祭式」への批判、「抽象的表現」に

終始する「業＝カルマ」の過程への徹底的な「再研究」

と「再定義」により新たな「答え」を生み出す試みです。

それは「輪廻」の「原動力」であり「原因」でもある

「業＝カルマ」を「生み出さない為の」、各種の「教え」

に反映されることになり、それが徹底した《「不殺生」

と「不所有」の実行》につながります。

「不殺生」は、全ての「生き物」は「苦を憎む」。故に

「殺生」をすれば、必ず「殺害者」に「憎しみ」が降り

かかり「束縛」する。「不所有」は「所有」は「欲求」

であり、「欲求」は「行為」となり、最後には「殺生」

を生む、とします。

「ジャイナ信者」の「不殺生」「不所有」は徹底して

おり、「不殺生」において、水中の微生物を除く為の

「水濾し袋」や、空気中の微生物を、誤って吸わない

為の「マスク」は有名です。「不所有」においては

「一切全て」です。「家族」「親類」を含む全ての

「人間関係」、「欲求」を含む「精神関係」、

「衣服」から「物」全てに及ぶ為に、最終的には全裸

となり、何も「まとわない」ことも、理想とされます。

「倫理的」に生きることにより、「魂」を汚れから守

ることに重きを置き、更には「苦行の試練」に耐える

事が、「魂」に着いた「業」を払い落とし、超自然的

な「霊力」につながると信じるのです。彼らにとって

「断食行」とはあくまで「身体を放棄」して「最終解

脱」に至る為の、必要にして、理想的な修行法だった、

と言えるのです。「マハーヴィーラ」は、続きます。

いかがでしょうか？さて、いよいよ「六師外道最強」

と言える「ジャイナ教」を生んだ「マハーヴィーラ」

です。インドにおいて誰もが恐れる「カルマ＝業」を

徹底的に研究した彼は、それを「生み出さない為の術」

を説く事になります。それが徹底した「不殺生」と

「無所有」という事です。今の日本では信心が浅くて

無理でも、当時の「宗教至上主義」のインドにおいて

はかなりの「説得力」を持っていた訳です。何故なら

それは今もインドには受け継ぐ者がいるという事から　

伺えますよね。

更に、続けていきましょう！！

「氣塾」代表 木村丈彦