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《海外の仏教》
「仏教」は「日本人」にとって、文化的にも近いもの
にも関わらず、あまり正確に理解されていません。
「信仰」としての側面は根付いてはいますが「修行法」
としての側面は「苦行的」なイメージ、煩悩を削り、
「無」を維持するように我慢する。「瞑想はヨーガ的」
といった所だと思います。
現在「修行法」としての「仏教」は日本より「欧米」
の方が積極的に研究しています。
「欧米」では、一旦「信仰」と「修行法」を切り離し
て捉えており、数々の「悟り」に導く、優れた「瞑想
法」を持つ「文化」として研究しています。
「欧米」では「瞑想」は「ブッティスト・メディテー
ション」として、日本にもある寺院や教団儀式とは全
く別にして、「瞑想修行法」を中心に独特な形態がと
られています。また、その「手法」も「宗派」とは関
係無くまたがっており、以前にも当ブログで紹介した、
ゴエンカ系の簡易瞑想化させた「ヴィパッサナー瞑想」
を中心に、日本やベトナムの「禅宗」チベット密教、
ゾクチェン等も取り入れています。思想的にも「上座
部仏教」「チベット仏教」「禅宗」の哲学的に優れた
部分を織り交ぜて、独自の自由な解釈に発展させてい
ます。これは、より日常的に「瞑想」を取り入れよう
という、一つの「現代的な修行」の形なのかもしれま
せん。その流れは本来、複雑な手順を踏む「ヴィパッ
サナー瞑想」を、よりカジュアルな「マインドフルネ
ス瞑想=気づき瞑想」として、現在、欧米以外の国々
にも急速に広まりつつあります。
一つ「注目」すべきなのは、彼らはこの「技法」を単
に「修行法」としてだけでは無く「自律神経失調症」
等の「ストレス」からくる「精神性疾患」に対しての
「心理療法」や「精神カウンセリング」の分野にも
積極的に「取り入れて」いるということです。
「本道」を進む「行者」からは、この流れに対して様
々な「意見」も有るかと思われますが「ネット環境」
により世界中がつながっている現代において、各宗教
が自ら「なぜ欧米で(キリスト教)であり、東洋で
(仏教)なのか?」という「単純、素朴な質問」に対
して答えない限り、優れた「修行法」は「修行法」と
して「信仰」と切り離して、ただ「悟り」を求める、
という流れは「現代的で合理的」なのかもしれません。
既に全米だけで3千とか4千と言われる「メディテー
ション・センター」や「禅・センター」の存在は、
伝統的な枠組みにとらわれない、新たな時代の「仏教」
と「修行法」の可能性を見せてくれているのでしょう。
いかがでしょうか?古代インドより伝わる「梵我一如」
つまり「梵=宇宙、神」が作ったのが我々「我=自我、
人」なのだから人にも神の要素が入っている。よって
自己の魂の霊性を向上させる事により「神に近づく事
が出来る」という東洋の思想と、人は「罪人」であり、
それを一方的に許してくれる「近寄り難い存在の神」
この欧米の思想との差が《人を向上させる修行法の進
化の差》に現れている、という事です。よって東洋に
は様々な「修行法」が花咲き、それを欧米の人達も改
めて見直す事になった、という訳ですね。
更に、続けていきましょう!!
「氣塾」代表 木村丈彦
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