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《発想の転換が人生を変える》7
《将の五徳》
人の固まりがちな価値観を覆して、新たな新発想を
得ていくということは、中々出来難いものなのです
が、それを可能な人に成ろうとするならば、特定の
「条件」が必要となります。
その一つ目が「スケール感」を持つ事でした。
これを持つ為には高い「経験値」が必要になりその
為には「勇気」も「直感」も必要です。あらゆる人
達と絡んだ実戦経験こそが、幅の広いスケールを作
ってくれると言えます。更に必要な条件の二つ目と
は《哲学を学ぶ。》ということです。
哲学とは「先人」の残した「智恵」であり、分かり
易く言うと「このように生きてみたら、こうなった」
というテキストの集まりです。古来より人と人が
関わって、あらゆるシチュエーションによってこう
なった！という事実が「知識的に体系化」されてい
るのですから、これに学ばない手はありません。
人と人の「心情」とはどの時代においても共通性を
持ちます。これにより頭脳内でのシミュレーション
は、飛躍的に「時間の節約」が可能ですから、直ぐ
実戦に移せるのです。
以前、ソフトバンクの「孫正義」社長が正式な後継
者をインド人である「ニケシュ・アローラ」氏を指
名しました。現在は既に解消されていますが、国内
腹心の副社長は平取締役に降格となり、生え抜きの
役員は事実上の追放となりました。ようは日本人に
はグローバル化するソフトバンクの経営は任せない
という決意の表れでもあったのだと思われます。
氏はかねてから後継者の持つべき「資質」として
「五徳」を挙げていました。
これは以前解説しました「儒教」での「五条の得」
「仁、義、礼、智、信」「厳、勇」より後の孫子が
唱えた武将が意を持ちいるべき「将の五徳」であり、
「智、信、仁、勇、厳」を表しています。
社の３０年後の在るべき理想像を数ある「発想法」
の中で、古来より持ちいられてきた哲学的価値観を
元に選択されたのでしょう。しかし古事に則れば、
全ての事物に「両極」が存在するように、過ぎたれ
ば、それは同時に「弱点」ともなり得るとも言われ
ます。とは言え、
《発送とは我々にとって自由無限でありますが、
時間は、ひどく「有限」です。》
「責任者」とは、結果に対しての「責任」をとる為
にいる者を指します。その「責任」をとれる覚悟の
元において、我々は持てる時間の範囲内において、
極力その「発想は自由」でありたいものです。
いかがでしょうか？
「氣塾」代表 木村丈彦
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