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人類は文明が出来た当初から、このなかなか「思い通り」
にならない「自我、エゴ」に関して取り組んできました。
それは「自分の持つ思い」なのですから「自分のもの」
ではあるはずなのに、「いざという時」に「思い通り」
にならないからで、特に「問題」となるのは「自我、
エゴ」には「良い面」と「悪い面」が存在するから
皆が「困った」のです。ここからは、先に「悪い面」を
「検証」しましょう。
「エゴの悪い面」の「極端な例」としては「犯罪」です。
人の「自我」には「深層意識」と「表層意識」があり、
普段の「表層意識」とは「理性」により「制御」されて
はいますが、とかく「衝動的」で「思い付き」に「支配」
されがちではあります。人の「自我」の中では「生来的」
に絶えず「善と悪」が「綱引き」を繰り返していますが
「犯罪」は「人」が「意識」を持つ以前から「存在」して
いるものなのです。それは「捜査技術」がかなり進んだ
「現在」であっても「無くなる」ものではありません。
我々は「犯罪」と聞くと「性格、生き方」が「悪い人」と
単純に思いがちではありますが、現代的な「犯罪心理学」
の最先端では《9割の「犯罪、悪事」は「教養の無い凡人」
によって起こされる。》となり、それは「歴史的」にも
「哲学的」にも「アンナ・ハーレント」の「提唱」した、
《悪の陳腐さ》の実態により「立証」されているように
思えます。これは、本当に「悪い人」も稀にはいると
いう「事実」を前提に、
《人類史上類を見ない「悪事」は、それに見合う
「悪の怪物」が成した訳ではなく、ただシステムに
「従って」生きて、システムを守る事に執心する
「小役人」の様な人により引き起こされている。》
ということなのです。つまり現代的に言えば「犯罪」の
大半は、何かと一見「常識的」で「真面目そう」な
「凡人達」により、「バレる」「捕まる」と分かって
いながらも、ついつい「衝動的出来心」により起こさる
という訳で、今時「バレない」「捕まらない」と思った
「思考」をした、「自我」が酷く「無教養」で「衝動に
弱い」人達なのだ、ということなのです。
《人間にとって「善行」も「悪行」も「慣れ」である》
とは言いますが、誰もが最初は「善の凡人」であり、
最初の「小さな悪行」は、その人にとっては「大事」
ではありますが、その「悪行」を「繰り返す」 うちに
「慣れて」、やがてその「悪行」は「当たり前」に
になってしまい「小さな行い」になってしまう。
人が「自我」を「悪行」に「慣れささせて」言わば
「平気」「小さな行い」にしようとしたとしても、
その「魂の奥底」には「悪い行いをしてしまった！」
という「自責の念」だけは確かに「残り」、それは
他の人達にかけた「迷惑」の分だけ「借り」としての
「カルマ」となり「残り」、「あの世」においてそれ
相応に「後悔の元」になる。ということです。
「良いこと、悪いこと」に「慣れさせる」のも
「あなた」の「自我」がさせていることなのであり、
それは、ちょっとした「環境」と「条件」を基にして、
ほんの「紙一重」で「起こりうる」ことなのです。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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