再解説、智恵哲学講義「ゴータマ・シッダールタ前編」(苦行僧の志とシッダールタの志の違い)6

哲学
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《智恵哲学講義「ゴータマ・シッダールタ前編」》6

《苦行僧の志とシッダールタの志の違い》

やがて太子は「浄飯王」に「城を出たい」と懇願します。

一旦は「浄飯王」の説得により留保するのですが、

太子は初めて「城の外の世界」を見る事にするのです。

これが「出家」のきっかけとなる《四門出遊》です。

《東門》太子が東門から出ると「老人」と出会います。

王様であっても、歳をとると「老人」なると悟り衝撃を

受けます。《南門》しばらくして「南門」から出てみると

病に呻く「病人」と出会い、王であっても「病気」になる

と悟り再び衝撃を受けます。《西門》更にしばらくして

「西門」から出てみると「葬儀の行列」に出会い、王で

あっても必ず「死ぬ」ことを悟り、また衝撃を受けます。

《北門》やがて「北門」から出て行くと「修行僧」と会い

ます。今が「幸せ」で「楽し」かっとしても、それは一時

の事で、直ぐに年老い、病を得て死んでしまう、と悟り、

何もかも得ていたとしても、どうすれば「崩れない本当の

幸せ」を手に入れれるのか?について考える様になります。

やがてある日のよる、太子が御殿で目を覚ますと、昼間

美しく着飾っていた女達が、みっともない様子で寝てい

たのを見て「幻滅」し「これこそ人の姿なのだ」と知り

ます。《私は何の為に生まれてきたのか?このままでは

「生きている意味」が無くなってしまう!》と思い、

もう誰にも告げず「健陟=かんたか」と呼ばれる白馬に

乗り、城を後にします。太子は「29歳」2月8日の事

です。これが有名な《出城入山》です。

ここで「ポイント」となるのは、太子が「北門」より

出た際に、気高い「修行者」と出会い、これが「出家の

機縁」だと伝えられるのですが、森の「パールガヴァ

仙人」の元で七日間暮らした際に、数人の「苦行僧」と

論じるのですが、彼らの考えは

《来世の安楽を得る為に、現世の修行を積むという

「個人主義的」な修行で、太子の「理想」とする「人の

苦悩を解脱し、多くの人の心を救う。という願望とは、

全く懸け離れたものだった、という事になるのです。》

つまり根本的に「自分自らを救う」苦行僧に対して、

「広く人の心を救う」という太子の願望には、事の

最初から全く異なる「志」が有ったのだ、という事です。

「氣塾」代表 木村丈彦


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