再解説、今現在に存在する「幸福感」を探そう（普通の思い癖）１

《今現在に存在する「幸福感」を探そう》1

《普通の思い癖》

今回も、溜まったご質問からのスタートです。

《毎日読ませて頂いております。以前、先生が

お話されていた「幸福感」について、更にお話を

伺いたいのです。私自身には「幸福感」が薄弱で

曖昧なものにしか、感じられないのですが、何故

なのでしょうか？。ご意見をお聞かせください。》

なるほど、そうですね。「人」は絶えず「より良く」

なろうとし、「繁栄」と「幸福」を追求しています。

これは、他の「生き物」も同様で、事「繁栄」に

関しては、意志の有り無しとは関係なく条件さえ整

えば、繁殖出来る場所を絶えず「広げよう」として

います。しかし、こと「幸福感」となると話しは異

なり「意識」と「意思」「本能」と密接に関係して

おり、非常に断片的とも捉えることが出来ます。

以前にも話したテーマではありますが、今回は更に

多角的に検証してみましょう。

例えば、人には「思い癖」と言うものがあります。

いわゆる「思考パターン」というものですが、この

様な感じです。

「今の自分には、○○が無い」「今の自分には、○○

が足りない」「今の自分には、○○が出来ない」

そして、、、

「だから幸せになれない」「このままではダメだ」

「足らない何かとは何だ？」「足らない何かを足

そう」そして、元に戻って「ループ」を繰り返す。

基本、具体的に何かする訳でもなくこのループを

繰り返す訳です。もし、仮に前進的にその人が

何かをして出来たとしても、「まだ、足りない」

として、この「ループ」は繰り返されることに

なります。「これは、何故でしょう？」

人間とは「今を生きる動物」なのです。だから

「この世」においては過去に生きた事による

「経験」「データ」しか持ってはいません。

にも関わらず

《全ての「幸福」が「現在の延長線上の先」に

存在している筈と、思い込んでしまうのです。》

そして努力の末に、何かを足したとしてもそれ

は、その「瞬間」から「当たり前」になってしまい、

通常になってしまうのです。要するに、これまでに

「持っていない何か」や「未だ足りない何か」を

足したからといって、その場「一瞬は満足」したと

しても、それは、直ぐに日常化する訳です。

つまり、そこには「真の幸福感」は存在しません。

　

「満たされていない」何かを足した一時的な満足

感だけであり、それは「幸福感」の追求とは本質

的には異なるのです。ならば、

「過去と先」に「幸福の種」が無いとした場合、

《「幸福感」が唯一存在し得るのは「現在だけ」　

となるのです。》

「現在」の中に唯一「幸福の種」は存在します。

つまり「満たされない何かを満たす」行為とは、

「足りない不安や恐怖」を消そうとする行為

なのですから《「幸福」を生み出す為の行為とは

全く「異なる」行為なのです。》

だから、なかなか「幸福」になれないのです。

では、現在に存在し得る「幸福感」とはどの様に

得れるのでしょうか？

いかがでしょうか？

「氣塾」代表 木村丈彦