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「氣塾」に参加されている方々の中には「読書好き」な
方は多いかもしれません。私にしても年間通して、
結構な数の「本」を読みますが、あまり「本」を「勧める」
ことはしません。「本」とは「鵜呑み」にすると「間違った
事実」を取り込む「危険性があるもの」、と言うことを
「前提」に読みますし、「生徒さん達」が「鵜呑み」に
する可能性もありますからね。「間違った知識」はあらゆる
「意味」で「数年」の「時」を「無駄にしかねない」のです。
その点において言及した、「アインシュタイン」の残した
言葉があります。
《ある年齢を過ぎたら、読書は精神を「クリエイティブな
探求」から遠ざける。本をたくさん読みすぎて、
「自分自身の脳」を「使っていない人」は、
「怠惰な思考習慣に陥る。」》
「自分自身の脳」を使わない「読書」とは、まさに「鵜呑み」
にする「読書」であり、書いてある内容に対して「確定事項」
として、一切の「疑問」さえ持たない「読書」と言えます。
これを「続ける」と「怠惰な思考習慣」に陥る、という訳
ですが、「怠惰」とは「怠ける」とか「だらしない」つまり
「無気力」な様を表しています。
《「良くなる」「ためになる」筈の「読書」が「怠惰な思考」
に陥ると言うことは、ある程度の「思考精神作用」を意味
しており、つまりは、軽い「所知障」「煩悩障」に陥る
恐れがあることを意味しています。》
「所知障」や「煩悩障」と言うものは、本来は「行者」や
「求道者」が陥る「精神的な思考障害」の事で、それは、
「猜疑心」や「依存心」を元に起こり得るものです。言わば
「修行者」や「求道者」が「知を含めた気力」を付けるに
当たり、力が「良い心、悪い心」両方に均等に作用する為、
「良い心」を「保てるか？」という「登竜門」の様な存在
で、非常に「現実的」なものなのです。
《私は常々、場の「東西」における「真理」の「世界観の
接点」を模索しています。》
何故なら、場が「西洋」であったとしても、我々と同じく
「この世」の「哲学的真理」を「希求」している人は、
ごまんといる筈なのです。それも「宗教的常識」や「思考」
に「左右」されず「アインシュタイン」や「キューブラー
・ロス」の様に、純粋に「真理」を「探求」している
人達も沢山おられます。そして、それがそうであるならば、
《その人達は「修行者」で「求道者」とも言えます。
「西洋の場」で「探求」する「彼ら」が「修行者」「求道者」
であるなら、また、少なからず「所知障」「煩悩障」に陥る人
も「いる筈なのだ」、となります。》
「禅僧」の陥る「禅病」や「偏差」にしても、基本、同じ様な
「原因」によって惹き起こされます。
《「禅業」や「瞑想」により得れる「真理」と、自身の置かれて
いる「現状」「現実」との「ギャップ」が「内観」による
「認識」により起こります。この「不整合さ」が「禅病」
「偏差」の「原因」になります。》
簡単に言えば《「入力と出力」の「アンバランス」》です。
「出力が足りない」から、そうなるのですから、「解決法」と
しては「諸国漫遊」でもして、沢山の人達と「出会い」、
「修行の成果」を大いに他の人達に「役立てる」か、江戸中期
の「禅僧」「白隠慧鶴」の様に「仙術、内丹法」つまり我々の
使用する「気功、呼吸法」等により「氣」を「養生」するか、
主な「手立て」は、その「二つ」となります。
「菩薩心」の大切さを説いた「白隠禅師」は こう言いました。
《菩提心（四弘誓願）の無き修行者は「魔道に落ちる」。》
「良き心」を無くした「求道者」は、場の「東洋、西洋」
関係無く「所知障」「煩悩障」「禅病」「偏差」に陥るのです。
これは、一つの「戒め」なのですよ。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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