再解説、人は犬や猫に生まれ変わるのか？の検証（「魂の構造学」における記憶のシステム）４

《「魂の構造学」における記憶のシステム》

《「魂の構造学」において、その魂の中心で「核」と

なるのが「生存本能を含めた本能」を司る「真我」と

なります。そしてその核である「真我」の周りを

「層状に巻いている」のが、「輪廻転生」の中で培わ

れる、毎世毎世に蓄積された「記憶の層」となって

いるのです。》

「人が犬や猫に生まれ変わる事はない」「犬や猫が人

に生まれ変わる事もない」その理由の第一には「魂の

構造の違い」があると言いましたが、その「構造の違

い」とは、この「真我の核」の周りを層状に巻く、

「記憶の層」が「全く異なる」からだと言えるのです。

《我々人間は普段、単純な本能による「衝動」に完全

に「行動を支配」されずに済んでいるのは、複雑に思

考しているからだと言えますが、その「意識」にして

も、元になる「記憶」にしても、それらを「円滑にス

ムーズ」に進行させているのは、全てが「言葉」に

よるものだと言えます。》

これは、先程の「犬や猫」の「記憶の方法」が「映像」

や音声、匂い等の「感覚情報のみ」と言いましたが、

《「あなたの記憶」から「言葉」というものを全て排

除した時に、まともに「思考が出来るのか？」を確認

すれば、直ぐに分かることです。》

《つまり、我々「人間と犬や猫」その他の「生き物」

の「魂の構造」を大きく分けているのが、この「言葉」

による「意識」の働きと「言葉」を「媒介」として行

われる「明確な記憶の層」の違いとなるのです。》

人は通常の「意識」においても「言葉」を使用して

「思考」をしますし「言葉」を使用する事により「記

憶を明確に残す」ことが可能になりました。

《全ての「概念」でさえ「言葉」を使用する「思考の

賜物」なのです。自分を「人間だ！」とする「概念」、

「犬と猫」を「別の生き物」だと認識する「概念」、

それらの「思考」も全てに「言葉」が介在しています》

これらが「経験による認識や学習」を支えている訳で

す。「分かりますよね？」

《現在の「先端医学」では、人の「赤ちゃん」にも、

かなりの「認識能力が有る」事が分かっていますが、

それでも何故、人は「4歳〜5歳以上」に育たないと

「記憶」が残らないのか？と言いますと、この「言葉」

が「自在に使えない」から「記憶」を残す事が出来

ないのです。》

そして、ここでもう一度「魂の構造学」に戻ると、我

々の「脳」は「適度に忘れる事」により「正気」を保

ち「精神が崩壊しない」ようになっていますが、

その「脳」とは異なり、

《我々の「魂」は「経験した物事」「心が大きく動い

た物事」その「全てを忘れずに留めておける」のです》

ここまでの「検証」を元にして、人間以外の「犬や猫」

又は「虫や小動物」の「思考、意識、記憶」が

《「言葉」というものを「介在させない」と、どうな

るか？》

を推察していけば、その「構造」の「決定的な差」が

見えて来るのです。

《「神様」はあらゆる「種」を作りました。それは根

本でもあり、強力な支配力を持つ「本能にあらがう」

ことを可能にする「理性」、つまり「知的生命体」へ

と「進化、進歩」する可能性への追求とも言えます。》

《そして「人類」は「言葉」を発明する事により「鮮

明に記憶を保存する術」を獲得しました。この事によ

り生じた「他の生き物」との決定的な差となるのは

「鮮明な記憶により学ぶ」という行為そのものだと

言えます。》

《つまり「人間」は「他の生き物」とは全く異なり

「学習」により「生き方を変える」事に成功した地球

上での現在唯一の生き物だと言えるのです。》

これらは「中国宋代禅宗」の「公案集」である「無門

関」における「趙州狗子」にも、その答えの証明が

あるのです。

いかがでしょうか？我々にとっての当たり前と言える

「言葉の存在」とは、とても大きな影響を持つのです。

生きるに当たって必要な「情報伝達」による「教育」

有っての我々だという事ですね。そういう我々が言葉

と概念を持たない「犬や猫」に一瞬でも生まれ変わる

事に何のメリットが有るのでしょうか？それはとても

不合理な話しとなりますよね。

更に、続けていきましょう！！

「氣塾」代表 木村丈彦