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《人は一芸か多芸か？》4
《戻れない一線》
「一芸を歩む者」には、「7年」か「10年」かを過ぎた
ところで、「独特の関所」の様なところに突き当たります。
《「つまり、知ってしまった以上「後戻り」は出来ない。
「知らぬふり」も出来ない。ただ、そこから「ひたすら」
に「進む人生」のみが「存在」することになり、
「その他」の「選択肢」を事実上「放棄」する様なこと
になり、そのことによって「生かされる、人生」と
なります。》
これは「歩んだ者」にだけ「理解」出来る、独特の
「現象」というか「心の有り様」だと言えます。これら
を経て、「一芸」の「味わい」を得た「者」は、更なる
「深み」を求めます。その、更なる「深み」の「ヒント」
とは、自らの 「学んだ」「一芸」とは、全く異なる
「分野」の「一芸」との「比較検討」から始まるのです。
《つまり「一芸を極めた」、ここからが「一芸か？」
それとも「多芸」に成るか？の「道」の「王道的」な
「分かれ目」であり「お誘い」なのです。》
実際に「一芸を極めた」人が晩年「多芸」に転ずる
ことは「よくあること」なのです。何故なら、様々な
「芸」が「この世」には「存在」しますが、その「芸」
を通じて「理解」する、「段階的」な「知恵」や「真理」
「本質」は「全て、同じ」だからです。《「芸」により
登る「ルート」は違っていても、皆同じ「山」、つまり
「道」を登ることになるのです。》つまり、既に一つの
「山」の「登り方」を「理解」してしまった「人」に
とっては、新たな「別の山」を「登る」ことも「選択肢」
にのぼるのです。
《「一芸」を「深く」知るからこそ、また「多芸」も
「アリ」なのです。》
「分かりますよね？」、つまり「多芸」には「条件」が
必要だということです。《「一芸を極めた者」には、
「多芸は無芸」を「打ち破る」ための「能力」が備わる。》
ということです。
「氣塾」代表 木村丈彦
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