再解説、単純にエゴを下げれば良い訳ではない（普通の人がエゴを下げられる為の条件）２

《普通の人が「エゴ」を下げられる為の条件》

《「普通の人達」は「修行」せずして「エゴ＝我を抑える」
なんて基本的に「所詮無理」だと言えるのです。》

「生きとし生けるもの」は全て「我」を持ちます。それは

「生きたい！」「より良く成りたい！」という「生存本能」

と「繁栄したい！」という活動により「証明」されるもの

です。どんな「生き物」でも「種の生存と繁栄」を望みま

すが、それでさえも「自我の賜物」だと言えますし、

それを「自ら放棄」する「生き物」もいません。

《「我を抑える事」とは「どうでも良い」であり「どう
なっても良い」という「側面」を持ちますから、そこで
「命」と「生活」だけは「どうでも良い訳ではない」
なんて「我のセーブ、調整」が「修行」もせずに可能
なのか？と言えば、それは難しいとも分かるでしょう。》

そうと分かれば、人間にとって「最もエゴが低い人とは

どの様な状態に成れるか？」を考えてみれば良いのです。

《「普通の人達」にとっての最も「エゴが低くなる」為

の「条件」とは何か？》

まず第一に「年齢」においては「歳」をとっていれば

いるほど「エゴは降ります」。当然「若ければ」もっと

もっと「生きたい」筈です。まだまだ自分に可能性が

ある筈ですし、とても「諦めの境地」なんて成れる筈も

ありません。「エゴが下がる境地」とは、もう「我が命」

でさえ「惜しくはない」という境地になりますから、

「もう散々長らく生きた」という条件を満たさないと、

「もういいよ！」と言う言葉は出て来ません。つまり、

それは「寿命」というものに対しての「お腹一杯」の

「心持ち」だと言えます。

「第二」に「経験」です。この「経験」というものも

沢山の「成功や失敗」を過去に積んで来ないと、

なかなか「もういいよ！」とは言えない筈ですが、

その様な人とは、散々これまでに「自分の可能性」を

模索する為に「挑戦」を重ねてきた人だと言えます。

人間誰しも「自分の可能性」が「見切れない」から、

「迷い」が生じる訳で、芯から「もういいよ！」と

言える人とは「自分の可能性」に対して時間的な

ものも鑑みて「可能性」というものに対して「見切り」

を立てる事が出来たから吐ける言葉であり、「経験的」

にも「お腹がいっぱい」になっているのです。

「第三」は「金銭的」なものも含めた「物欲」です。

《「信仰」なり「仏門」なりに入って「物を所有する、
又は所持する事の虚しさ」「虚無さ」だけを「悟る」》

というご愁傷な人でもない限り、本来は

《普通の人は「時間」で稼ぐ、小金持ちは「運」で稼ぐ、
大金持ちは「仕組み」で稼ぐ。》

の言葉の通り、その「仕組みを構築」して「金銭的」

にも「物欲的」にも散々「得られるものを得た」人で

ないと「もういいよ！の境地」には行けないと思い

ます。これには、もちろん個人差があるものですが、

《「知った」上で「いらない」と言うのと「知らない」
で「いらない」と言うのは「次元が違う」ということ

です。》

物の値段というものは、あくまで「需要と供給」で決

まるものではありますが、「お値段の高いもの」には

それなりの「手間」なり「希少性」「耐久性」「機能

性」等の「理由」というものがあるのです。

それらを知らずして、安置に「高いものは贅沢だ！」

と言うのは「物知らず」であり「稚拙」な考えを露呈

していると言えますよね。

《このうち一つでも「あなた」が「満たして」いる
ものが有りますか？》

と言うことです。

「もういいよ」という「お腹いっぱい」で吐ける言

葉とは、自分が「やるべき事」を散々目一杯

「やり尽くした人」だけが吐けるに「ふさわしい言葉」

だということなのです。「あなた」はどうですか？

いかがでしょうか？

「氣塾」代表 木村丈彦