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《それは、どこの国にも有るような伝説》
《どんな「国」においても、最初の「原始宗教」とは
「自然崇拝」から始まります。》
それは「海の神」「山の神」そして「太陽の神」から
始まり、それらを「アニミズム」と言います。
それらは「化学」も「物理学」も「医学」も「頼れる
学問」が無かった時代に、「病気」や「厄災」が
「何故、起こるのか？」に対する「唯一の指針」答えを
示したものなのですから「絶対的なもの」だったのです。
その中において「山の神」である「山岳信仰」とは最も
人が馴染み易い信仰だと言えます。我らが日本において
も「霊峰 富士山」、「黒姫伝説」の残る「黒姫山」、
「化け猫伝説」の残る「猫魔ヶ岳」、「巨人」が造った
「七ツ森」、「金太郎」の舞台となった「金時山」等
例を挙げたらキリがありません。いずれも、山ができた
経緯や、山に住む「神様」や「鬼、怪物」が登場する
「伝説」であり「民話」「悲話」は何処にでもあります。
よって私の知る「まぼろし山」の話しも、どこの「国」に
おいても、必ず似たような「伝説」があります。
「まぼろし山」とは、数千メートルを誇る「険しい山」
です。でも、そこを「勇気」を持って「頂上」まで登り
切ると「あらゆる望むもの全てが与えられる」という
山なのです。
《「まぼろし山」の名の所以は、信じた者だけに「存在
する山」ということです。よって少しでも、その「存在」
を疑うと、足元から「消えてしまう山」だと言えます。》
それまで、沢山の勇者が「まぼろし山」に挑み、そして
山から去っていきました。またここに、麓で知り合った
「10人の男達」が山に挑んでいます。「極寒の吹雪」は
人の心を「弱らせます」、一人また一人と「弱気」に
なって山を「疑った」者達が、去っていきます。
「本当に山なんてあるのかな？」と一人が叫び、それを
聞いてしまった人と共に、山から去っていきました。
《最後に一人の「男」だけが生き残って、頂上に辿り着
けました。「何故、彼は山を疑わずに登れたのか？」
彼は、その国の「世継ぎ」王子だったのです。彼の心底
尊敬する「父親」こそが、過去に「まぼろし山」を登り
きった「王」なのです。その現存する「王」を心底
信じれたからこそ、彼は登りきる事が出来たのです。》
この「まぼろし山」とは、その人にとっての信じるべき
「人生」「仕事」「道」を示します。自分の「信じるべ
き物事」に対して誠実を守り「信じよう」という事は、
言わば「家族は大切だよ」という位に、当たり前の事で
はあります。
《でも皆、人であり、人生は険しいから、これがなかな
かに難しいものなのです。》
《何故「山」なのか？と言うと、どんな「道」「ルート」
で登ったとしても「分かるべき真理は同じ」で「一つの山」
なのです。よって登る「山の道」ルートとは、様々な
「人生」「仕事」「道」の違いにしか過ぎず、自分の歩ん
だ道を「一瞬」でも疑えば、途端に「真理＝山」は消える、
人は、その「信じる道」を「信じ続け」ないと何者にも
成れないのだ、ということを示しているのです。》
つまり「まぼろし山」も「人の人生」「自分の魂」も同じ
なのだということです。だから誰もが悩むのです。
《でも、難しい事を抜きにすれば、最終的には、全てを
「前向き」に「良い解釈」で「捉えれば良い」という事に
もなります。つまりは「ポジティブ」です。》
いかがでしょうか？
「氣塾」代表 木村丈彦
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