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《奇跡的なパフォーマンスに必要なこと「音楽編」》７
《ベルカント・イタリアーノ》
元々は「クラッシック」も私の趣味の一つではあ
りましたが、やはり「技芸」というものは人の行
ないですから、あらゆる所に共通点が有るものです。
そもそも「ベルカント」とは「美しい歌唱」を意味
する「イタリア・オペラ用語」で「歌唱法」を示し
ます。それは「15世紀」から「18世紀」の「バロッ
ク時代」に端を発しますが、現代においては「イタ
リア式声楽発声法」「歌唱法」であり、広く
「美声、声量、技術、表現力」これらの兼ね備えを
理想とする「技芸」とされます。
時代が時代ですから「マイク」を含めた「ＰＡ」や
「音響機器」なんか全く無い時代にあって、
《「歌い手」は「広い劇場」の隅まで、他の「オー
ケストラ」特に「管楽器の音」にも負けない様に
声を届けないといけません。つまり「人」も一つの
「楽器」としての重要パートなのです。》
これ、単純に「大きな声」で、がなり立てると一発で
喉は潰れてしまいますし、決して「美しく」はありま
せん。この為に開発された「ベルカント唱法」とは、
美しいだけではなく、
《「巨匠「ロッシーニ」によれば「声域の高低に渡っ
て均質な声質」「訓練による高度で華麗な音楽」が
苦も無く可能な「発生技術」であり、一つの「名人芸」
である。と定義しています。》
何故「苦も無く可能なのか？」というと、本来は
《「実声」としての「胸声」と「ファルセット」、
この「二つの声区」を「融合させた発声法」というこ
とが、最大の特徴だと言えます。》
日本においては最近で「90年代」から「ポップス」等
のボイストレーニングにも取り入れられる様になって
きましたが、本来の「ベルカント」の発声法とは
「胸声、ファルセット」の「両声区」を、それぞれ
「独立したまま鍛え上げ」、その後に「両者の音色
的な統一」をはかるものです。
現代においては「オペラ」に対する聴取の好みの
影響もあり、ベルカント本来の「軽やか」な技巧的
装飾よりも、より「内面的で劇的」で「力強い表現」
に変化されていくのです。この変化は「歌唱法」の
為の「呼吸法」においても多大なる変化をもたらし
ており、それが現代音楽においても特徴的な「横隔
膜の支え」と呼ばれる「呼吸法」に繋がっています。
実際、その「呼吸法」も「氣塾」に伝わる「高度呼
吸法」と同一のものが使われていたのです。
「やっぱり同じ人間ですね？」
「このね！面白いでしょ？」
いかがでしょうか？
「氣塾」代表 木村丈彦
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