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《奇跡的なパフォーマンスに必要なこと「音楽編」》9
《ゲルマン人とラテン人の体格差》
そもそも「ゲルマン人」は体格も大きく強靭な
筋肉を持ち、大きなエネルギーを生み出せます。
それに合わせた「歌唱法」が「ドイツ式歌唱法」
であり、それに比べて体格の小さい「ラテン民
族」は「小さな骨格と筋力」でもって、大きな
エネルギーを生まなければいけないのですから、
その歌唱法と呼吸法も違って当然だと言えます。
《「ドイツ式歌唱法」の「呼気法」においては、
「吸気」の際に「支えた横隔膜を維持」した
まま発声しますが、「ベルカント唱法」の場合
下腹部を徐々に「押し上げ」ながら「横隔膜」
を「持ち上げて」行きます。つまり止まらない
「呼吸法」を使用するのです。》
「横隔膜」を使って「ブレス」する事は同じで
も「吸い方、吐き方」において違いが生じてし
まうのですが、これはドイツ語が「母音」と
「子音」両方が重要なのに対して「イタリア語」
が「母音」に重きを置区「母音発音」に起因して
いるとも言えます。
元々日本においては「音楽学校」が「招聘」した
「外国人音楽教師」のほとんどが「ドイツ人」で
あったらしく、「日本人」の民族性も合致して
「ドイツ唱法」が先に教えられたようですが、
現代では「イタリア人教師」も増えたようですし、
何より、これだけ頻繁に「イタリア語オペラ」が
歌われている訳ですから、学生達もイタリア語の
歌を「ドイツ唱法」で歌うのではなく、それぞれ
の言語に応じた、相応しい「呼吸法」と「歌唱法」
を学べるチャンスも増えてきていると言えます。
まあ「ドイツ的厳格さ」と「イタリア的解放性」は
「西洋人文化」の特性でもあり、なかなか日本人
には真似しきれないものは有りますが、
《あらゆる「技芸」には「呼吸」と呼吸使いの
「間合い」「ブレスタイミング」が有り、それらを
マスターする事は、「技芸」を厳密に体得する為の
「要＝かなめ」となります。》
これらの確かな、テクニックが下支えとなり、これ
にライブ時の「ピュアな感情」が加わる事により、
時折「奇跡」は起こるのでしょう。
いかがでしょうか？
「氣塾」代表 木村丈彦
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