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《続、カルマの謎について》2
《ジャイナの解くドラヴィア、ヴァーバカルマ》
「ウパニシャッド」と、それを基にした「仏教」に
おける「業=カルマ」と「輪廻転生」の関係性とは、
様々な一生を体験する「輪廻転生」。この世におい
て「目論見が異なる」人と人が絡む事によって、
あらゆる「現象」が行われる以上、当然、その中に
おいて「貸し借り」すなわち「因縁」が起きても
当然である。それこそが「因果応報」であり、
それらは「転生」の中で「断ち切られる」ように、
すべき物事である。というものです。
これに対して、現在も少数ながら、インドにおいても
継がれている「ジャイナ教」とは、逆に「業=カルマ」
こそが「輪廻転生の動力源」であり「エネルギー源」
と考えます。そして、この「業」を断ち切ることに
より「解脱」に至るとします。
「魂」とは本来は「純粋無垢」であり限り無く「透明
性」を持つものである筈なのです。それに対して
「業=カルマ」とは、「汚れ」をもたらす、極微細な
「粒子状物質=ドラヴィア・カルマ」であり、それが
「魂に付着」して「汚れ、濁り」の元となる。
その「汚れと濁り」こそが「喜び、悲しみ、怒り、憎
しみ」等の「感情」すなわち「エゴ」の元であり、
その「感情」こそが「精神的カルマ」である
「ヴァーバ・カルマ」となる。
そして「物質的カルマ」と「精神的カルマ」こそが、
「原因と結果」である。そして「ジャイナ」によれば、
「魂」とは本来の「純粋」な状態であれば「無限の知
恵や認識」、「幸福と活力」をも持っている筈なのに
「汚れ」としての「カルマ」により阻害され「閉塞」
している。よって今世においてこれ以上の「汚れ」を
纏ってはいけない!ということで、それが徹底した
「不殺生」を始めとした「苦行」につながるのです。
ある意味なるほど!な所もありますが、この思想哲学
が「カルマ」に対する「現代オカルティズム」や、
一部の「スピリチュアリズムの論拠」になっているの
ではないでしょうか? これに対する「仏教」からの
「反論」がありますから、次回に!!
いかがでしょうか?
「氣塾」代表 木村丈彦
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