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《続、カルマの謎について》3
《ジャイナ伝説》
「ジャイナ教」は「今世」において、更なる「業=
カルマ」を増やさない為に、徹底した「不殺生と苦
行」を推奨します。以前にも書きました通りその為
には「餓死」さえ尊びます。「ジャイナ教」は
「バラモン」に対して当時社会的実力を蓄えた
「クシャトリア」や「バイシャ」により指示を受け
ました。その実践法は特殊ではありますが、「思想
理論」は「ウパニシャッド」を下敷きとしている為
に、良く出来ているものでした。
それは「始祖」である「マハーヴィラ」は自由思想
家である「六師外道」の1人であった為です。
「魂の汚れ、閉塞」を取る為に「ヨーガ」の技法に
より「行」によって「チャクラ」と「氣=プラーナ」
のコントロールを行なう。
理論体系も「クンダリニーヨーガ」や「内丹法」の
理論に通じるものがあります。しかし古来より「ジ
ャイナ教」の「カルマの理論や実践法」は「ヒンド
ゥー教」の「ヴェーダーンタ学派」「仏教」
「サーンキア哲学派」から、絶えず論戦の的になっ
ていました。
「仏陀」による「仏教」は「ジャイナ教」の成立の
ほぼ同時期になりますが、その「仏陀」による
「ジャイナ教信者」との「論戦」が残っています。
「時にあなた方は、苦の原因をカルマといいますが、
そのカルマをあなた方は見たことがあるのですか?」
「いいえ」
「ほー、全く見たことが無いのに、どうして苦の原因を
無くすことができるのですか?」
「沈黙」
「時に、どの苦がどのカルマと対応しているのか
分かっているのですか」
「いいえ分かりません」
「自分が受ける苦と、その原因のカルマが分からな
くて、どうして断ち切ることができるのですか?」
「沈黙」
更に「仏教対ジャイナ教」、一刀両断の「論戦」は
続きます。
いかがでしょうか?
「氣塾」代表 木村丈彦
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