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ここまで「東洋」における「信仰」の「死生観」を
簡単に紹介してまいりました。いづれも古代インドに
おける「ウパニシャッド」の「輪廻転生」の思想の影響を
受けた上で、各信仰により「この世」の「現世観」は
「苦しい」または「楽しい」の二通りの「価値観」があり、
それに「相対」する「死後の世界」の「価値観」があります。
これに対して「西洋」における「死生観」とは「輪廻」とは
異なり「人生は、一度きりである。」と説かれます。
そこには「復活」という「思想」があります。「ユダヤ教」
「キリスト教」「イスラーム教」においては「死後」に
墓の中で眠り続けるのではなく「最後の日」に呼び戻され
「審判」を受け、「永遠の生」を与えられる者と「地獄」へ
落とされる者に分けられます。これが「復活」です。
よって「土葬」するのであり、「火葬」して肉体を焼いて
しまうのは「禁忌」とされ、「重い罪」を背負った証しで
あり「死刑」以上の「罪」ともされるのです。
「東洋」との大きな違いとして、「欧米」特に「ヨーロッパ」
の気候は、歴史的にも「温暖」ではなく「冷涼」で「降雨量」
的にも「乏しい」場所です。よって「穀物生産」にも乏しい
時代が長かった為に「その場」に留まるのではなく、他の国
との「貿易」や、大陸への「移民」「征服」「略奪」に
「活路」を見いだすしか無かった「背景」がある為に、
やはり「現世での生」とは「楽しい」ものではなく「苦しい」
という「考え」が根底にあり、それは「キリスト教」での
「原罪」に表れています。「生きる」為に「罪」を持ち、
その「罪」の度合いを、「神」により「許されるか、否か」
の「判断」すなわち「審判」を受ける。よって今日の「日本」
と大きく異なり、「生きる」ことに当たって、「死後」に
「神」からの「救済」を「受けれるか？」は、大きな
「関心事」であり、「審判」を絶えず「意識」した「生き方」
は、その「日常」においても必要とされているのでしょう。
この部分に関しては、我々の「東洋」とは「大きく」
「異なる」と思われます。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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