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人の「行ない」の「善悪」における「果報」を考えた
時に、人は「この世」に降りて「生きて」いく上で
必ず「転機」というものが生じ、それは大なり小なりの
「出会い」によってもたらされるのですから、そこには
《人との「関わり合い」と「貸し」と「借り」という
ものが「必然的」に生じてしまうことになります。》
人の「カルマ」の「正体」とは、まさにそこにあります。
つまりは《他の人達との「貸し」と「借り」なのです。》
それは「神様」が絶えず「揺れ動く」本質にある「良果」
や「悪果」を「管理」している訳でなく、
《「悪行」を行なえば、それに合わせた「他の人達」への
「迷惑」や「損失」が生じ、それが「借り」を生み、
「良行」を行なえば、それに合わせた「他の人達」への
「救い」や「癒し」を含めた「徳」が生じて、それが
「貸し」を生む。そうして生じた「他の人達」との「貸し」
や「借り」は「輪廻転成」の中において「清算」される
べき物事となる。》
この「貸し」と「借り」の「清算」こそが「カルマ」の
「原動力」であり、「この世」のシステム的にもこう
考えた方が「合理的」になるのではないでしょうか?
「世の中」には「良い気持ちで、良かれと思ってやった
物事が「悪い結果」「悪果」を生んでしまった」なんて
事はザラにある訳で、その結果を「知るか知らないか?」
でも、その人の「心持ち」も大きく「変わる」のです。
それだけ「複雑玄妙」に「結果」は絶えず「変化」する
のです。《そんな事、誰にも「管理」出来ません。》
《でも、「悪事」も「良事」も「魂」には「記憶」と
して「残ります」。》
《「悪事」も「良事」も、その本質には「慣れ」が
あり、「慣れる」事により「平気」になります。》
それでも、人の「魂」の中には、必ず「やって
しまった!」と言う《「慚愧の念」》は、少なからず
残るのです。そして、それは「等価」のもので償わな
ければ、決して「消える」ことは無いのです。
「分かったでしょう?」これが「カルマの正体」です。
だから「六師外道」の一人「プーラナ・カッサパ」は
こう言ったのです。
《「悪行」「善行」は「運命」を「変える力」は無い。》
《「悪業」というものも無ければ「悪果」も無く「善業」
というものも無ければ「善業」の「果報」も無い。》
これが《行為の善悪否定論》というものなのです。
更に、続けていきましょう!!
「氣塾」代表 木村丈彦
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