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最後に「音楽とは何ぞ？」の「哲学性」に付いて
です。
「音楽 」とは「民族性」そのものです。その「国」
その「土地」その「歴史」と「環境」の上に立つ
「人」が紡ぐ、一つの「物語」です。ですから、
それなりの「バックボーン」が必ず有ります。
「歌い手」はそれを「理解」していなければ務まり
ません。そして「ライブ」「演奏」とは、
《大事なのは、自分がこの曲と一緒に何を作って
いくのか？（高橋悠治）》
ですから、
《「歌い手」「奏者」の「生き様」が、それに乗り、
「表現」に「反映」されるもの》
だと言えるのです。実際「音大教授」は言います。
《今時の「情報環境」にあれば「超絶技巧」が可能な
若い「奏者」は「いくらでも」いる。》
つまり「口先」「小手先」の「テクニック」が良い
だけでは、最早世間には「通用しない」のです。
例えば「ブラジル音楽」における「ボッサ・ノーバ」
これは「1930年代」より始まる「黒人サンビスタ」
の奏でる「土着的サンバ」に対しての「新しい傾向」
「感覚」を表した表現です。「コパカバーナ」や
「イパネバ」で活動する「中産階級」の「白人音楽家」
「アントニオ・カルロス・ジョビン」「ジョアン・
ジルベルト」らが始めた「心地良く」「新しい感覚」
の「洗礼されたサウンド」です。これらは、やがて
「セルジオ・メンデス」や「スタン・ゲッツ」らに
よって、一気に「アメリカ」に紹介され「国際化」
していく訳ですが、
《「ボッサ」の中には、必ず「サウダージ」の
「ニュアンス」が込められています。》
これは「ブラジル」の「歴史的」な「流れ」から
くる「望郷の念」です。それは「奴隷」として
「アフリカ」から連れて来られた「黒人」の持つ
「望郷」は当然として、「ポルトガル人」に
とっても「祖国」や「家族」から「遠く離れた」
「異国の地」からの「郷愁の感情」であり、
「ポルトガル」という国が、様々な国から人が
集まった「多民族国家」である事から生じる、
「全国民」に共通した「望郷の念」が有るのです。
この「サウダージ」への理解無くしては「ボッサ」
は語れないのです。
つまり結局のところ、単純に「上手い」だけでは駄目、
あらゆる物事「口先」「手先」だけでは駄目なのです。
《あらゆる物事は「人生」を賭けて「取り組まなければ」
何一つ「成就」しないのだ。》
と言えるのです。これが「理解」出来たなら、
「心の芯」から「学んで」、早速日々の「コツコツ」に
取り掛かりましょう。
《「人生」を賭けた、日々の「コツコツ」に敵うもの
無し。》
なのですから。
では、新たな「テーマ」に移りましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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