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「ウパニシャッド哲学」とは「ヴェーダ」すなわち
紀元前１０００年頃より書かれた「バラモン教聖典」
の「宗教文章」の中の「最後＝ヴェーダーンタ」に
あたり、「奥義の書」とされる「哲学」です。
「古典サンスクリット語」によって書かれており、
後の「インド哲学」の元になっています。
そもそも「バラモン教」は「カースト制度」の中の
最上階「バラモン階級」にのみ向けられていた為に、
他の階級には広まりませんでした。「祭礼、儀式」
を中心にしており、それらの「伝承」も「バラモン」
に限られています。やがては「密林」の奥深くでの、
「精神修行」の「秘技」も開発され、それらも
「ヴェーダ」には残されています。「ヴェーダ」は
全４部で構成されており、「マントラ」を中心とした
本章「サンヒター」。「祭儀、梵書」が中心の
「ブラーフマナ」。「森林にて研究された秘技」を
集めた「アーラニヤカ」。そして「奥義書」である
「ウパニシャッド」です。「ウパニシャッド」は
全２００以上の著作により構成されています。
全てが「修行者」達による「智慧」の「集積」で
あり、「この世」の「真理」に至る為の「哲学書」
となっており、ここから「インド哲学」が始まった
と言っても「過言」ではないでしょう。
既に「ウパニシャッド」には後の「インド思想」の
「元」になるものが有りました。先ずは「死生観」
においての「輪廻転生」。これは「修行」であり、
「苦」である、しかし、これをやり切れば「解脱」
する事が出来るとし。生きている中での「行ない」
「関わり」により「業＝ごう」が発生するという
「概念」も既に説かれています。また、その
「解脱」へ至ることへの「行法」として、
「ブリハッド・アーラヤヌカ・ウパニシャッド」
には「言葉・眼・気息・思考力」があげられており。
これは我々の使用する「呼吸法」の「システム」
とも「合致」しています。
そして「ウパニシャッド」において、更に「重要」
な「思想」の一つに「梵我一如＝ぼんがいちにょ」
があり「ウパニシャッド哲学」は、その後に発生する
「新宗教」の元になっていくのです。
「ウパニシャッド哲学」の解説を続けましょう！
「氣塾」では理解しやすい「現代哲学」を入り口
にして、これらの「インド哲学」を「学んで」
頂きます。
では、また次回。
「氣塾」代表 木村丈彦
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