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「梵我一如=ぼんがいちにょ」とは「バラモン教」の
「ウパニシャッド哲学」の中心となる「思想原理」で、
その思想は、後の「ジャイナ教」「仏教」の根底にも
なり「ヒンドゥー教」も含めて「全インド思想」に
「多大」な影響を与えた「思想原理」です。
「梵我一如」は「ブラフマン」と「アートマン」の
合一を指しています。「ブラフマン」とは「宇宙」に
存在する「根本真理」「根本原理」の存在を指し、
これを中国で「漢訳」したものが「梵=ぼん」です。
それに対し「アートマン」とは「自己」の中の「真理」
であり「精神」の奥深くの「魂」、これの漢訳が、
「我であり自我」です。「ウパニシャッド」は、この
「宇宙の真理」があり「自身」も「宇宙」の「一部」
であるなら、「自身」にも「宇宙の真理」が「宿って」
いる筈で、よって「梵」と「我」は一緒なのだ、という
「思想」であり、そこを「目指す」と捉えてください。
ここで「ポイント」は「宇宙の真理」について、「西洋」
での「宇宙の真理」は「キリスト教」「ユダヤ教」に
おいても「神」であり、人の「外」、どこか遠くにあり
それを「追い求める」「感じる」という「思想」に対し、
「ウパニシャッド」や「インド哲学」は「自己」の「中」
にあるものの、「煩悩」「欲」を含めた「我」がある為
に「見えない」。よって「修行」により「我」を無くす
事が出来た時、自己の中に「宇宙の真理」である、
「梵」を垣間見る事が出来る。ということです。
この「梵我一如」は、全てが「根本原則」に帰する、
という「一元論」の哲学です。これは「インド思想」の
「根本」となり、後の「ジャイナ教」「仏教」の登場と
なりますが、これを更に煮詰めたものに、「基本要素」
を「相反する」、例えば「精神と物体」「善と悪」
という「二つ」の「要素」で成り立つとする「二元論」
すなわち「論理学」における「矛盾原理」につながって
いきます。
更に続けましょう!
では、また次回。
「氣塾」代表 木村丈彦
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