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「この世」の物事には、全て「陰陽」があります。
それは「表と裏」「男と女」「火と水」等、全て
「両極」に位置する物事です。ですから「陰陽」が
揃うと、それがどの様なものなのか？を理解出来ます。
「武術」を理解する為には、いつの日か「剛と柔」を
学ばないといけませんし、学んで、始めて「完結」する
ように「この世」は出来ているのです。
これは「精神」においても「明確」で、例えば
「イライラ」しやすい「せっかち」な人は、何かが
起こった時、「少しイライラ」とか「沢山イライラ」
というように「イライラ度合い」でしか計れませんし
それでしか「反応」出来ません。その反対、すなわち
「おっとり」している人も同じくです。その「尺度」
しか持ち合わせていないからです。
ある意味「矛盾」する「正反対」、すなわち
「イライラ」しやすい人が「おっとり」した「心持ち」
を自分の中に「宿す」ことに成功して「両極」の
「性格」を持ち得たなら、「始めて」その人は「第三者」
の「位置」に立って「一つ」の物事に対して「イライラ」
すべきか「おっとり」すべきかを「冷静」に「選択」する
ことが「可能」になります。
私は「陰の氣」の「極み」でもある「マスターヨーガ」を
学んでから「師匠」の勧めにより、「陽の氣」の「極み」
である「武当派」の「太極内丹法」の「老師」に出逢う
ことが出来て学ばさせて頂きましたが、「氣」の「両極」
を知って、始めてその中に「潜む」本当の「性質」
《「陰の氣」は「自己」を制し、「陽の氣」は「他」を
制する》
このことに、行き着いたと思います。
この「事実」も正に「両極」。「自己」を制せない者が
「他」を制せる訳は無く、「他」を制すには、先ずは
「自己」から。「柔良く剛を制し、剛良く柔を断つ」
全ては「陰陽」と同じく「相対的」ではありますが、
「善と悪」のように単純な「二元論」では無く、
《互いを「必要」とする、美しい「調和」》
の上に「成り立つ」事実であると、思います。
「陰陽の妙」とはまさに、片方が「存在」する
からこそ、もう片方も「存在」出来る。
天地運行の中に潜む「法則」や「意思」のごとく
その「両極」を知り「操る」ことが出来た時、
始めて「人」は更なる次の「段階」、人の最終的
な「壁」である「時間」の流れに「挑戦」する
ことが「可能」になっていくのです。
どんどん、続けていきます。
では、また次回。
「氣塾」代表 木村丈彦
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