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《文人とは文房の人を指す》
「中国」には「伝統社会」による「人種類型」により
「武人」「文人」として表される人種があります。
その中で「文人」とは「文房の人」、つまり「書斎に
収まる人」であり「学問を修め、文章をよくする人」
に対しての表現になります。そもそもは「武人」つま
り「武士」「軍人」への「対義語」として作られた言
葉ではありますが、その言葉の発生は「周代」にまで
遡ることが出来、元々、儒学的知識である「経書経学」
を元に「儒学経典」の「書経」「詩経」に通じた
「文徳の人」であり、「支配的」「指導的」立場でも
ある「士人」である事を条件に「文人」としたものが、
時が経ち、文化が成立していく中で「多芸多趣味化」
が進み、
「琴」「囲碁」「詩」「書（書道）」「画（画芸）」
へと幅広い「多芸化」が進み、それらに「反俗性」
「孤高性」「養生」「隠逸志向」等の「主義主張」や
「思想表現」が加わる様になり、近代的な「芸術表現」
に進化したものだと言えます。
まあ、この様な思想から始まる「芸術の進化」は場の
「東洋、西洋」を問わず、どの国においても同じく行
われてきた物事ではあります。「文人」が作り出す
あらゆる「芸術」や「作品」には、必ず「その人」の
「思い」や「主義、主張」が込められおり、それに触
れられた人は、時折それを「入魂の作」と表現するの
です。例えば、東京新宿の「損保ジャパン本社ビル」
に有る「ゴッホのひまわり」の現物を見れば、彼の半
分「狂気」に満ちた様な、異常な集中力を絵から感じ
る事が出来ると思いますが、
やはり「画廊」や「学芸員」「古物商」の人達は、
「テクニック」以外の、作品から醸し出される作者の
「氣」を感じ取れる能力の必要性を痛感させてもらえ
ます。「名工の作品」には、数々の「超絶なる技巧」
が施されているものなのですが、やはりそこには確実
にその人の「氣」が宿っている筈、なのですから。
いかがでしょうか？古くからある職人の世界には様々
な「超絶技巧」が残され、伝えられています。中には
中国福建省南平市の「曜変天目茶碗」の様に、僅か世
界に3点しか現存しない偶然の品や、Stradivariusの様
に未だに誰一人、レシピが再現出来ない代物も有る訳
です。目眩く名工の「美の世界」は人間の生み出した
「文化」という行いの最たるものだと言えますよね。
まさに「魂」が宿った物なのです。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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