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《インド伝統医学の身体観はヨーガにより始まる》1
《世界三大伝統医学》
今回は補足的テーマとなります。これまで、
「微細身瞑想」についての解説を概念的に続けてきま
したが、この「微細身」という、一つの「身体観」は
「インド伝統医学」と「ヨーガ」の持つ身体に対する
「基本概念」です。今回は、この「身体観」である
「微細身」を解説していきましょう。
世には「世界三大伝統医学」なるものがあります、
「中国医学」「イスラムのユナニ医学」そして、
「インド伝統医学」となります。「インド伝統医学」
は、最古のものでは「約12000年前」の南インド
タミル地方発祥の「シッダ医学」に始まり「約7000
年前」から伝わる「ユナニ医学」を含めた「アーユル
ヴェーダ」となります。 この「アーユルヴェーダ」は
「北インド」の「カーシーの王」にして「ブラフマー神
の化身」「ダンヴァントリィー」を「始祖」とした、
「医学」「生命科学」「哲学」を含んでいます。
「心、体、行動、環境」の全ての調和こそが健康を
維持する為の基礎である。としており「心身」と
「環境」全てのつながりを重視する全体観の思想は
他の伝統医学にも共通するところであり「病まない
身体」を作るという「予防医学」の「思想」も他と
共通しています。
しかし、初期の段階においての「アーユルヴェーダ」の
「身体観」には、今日の「インド伝統医学」に連想
される、「チャクラ」や「プラーナ」「ナーディ」等は、
登場していません。
「古典医学書」である「チャラカ・サンヒター」での
「身体観」は、「生命=アーユス」は「身体=
シャリーラ」、「感覚機能=インドリヤ、五感」そして
「精神=サットヴァ」、「我=アートマン、自己、魂、」
の「結合」したものであると、述べられています。
つまり、「氣=プラーナ」を含めた「微細身」の
「身体観」とは、後に発達する「ヨーガ」において完成
された「身体観」なのです。
「氣塾」代表 木村丈彦
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