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《求道者の歩む人生「守破離」》2
《守＝門派の形》
「守破離の守」とは、各門派に存在する「型」であり
段階全てを含んでいます。古くは「世阿弥」により
提唱された一つの思想でもあり、
「武芸」を始め「書道」「水墨画」「茶道」「華道」
「日本舞踊」「歌舞伎」と道が付く「伝統武芸」に
広く存在しています。ですからこの「守を完遂」が
できる者はほんの極一部なのです。「守」の完遂
は、その「門派」の全てを体得した事を表すのです
から、基本的に「守」の段階で九割九分の人達は
こぼれ落ちるというのが世の常です。
「守」の根本にある「型と段階」というものは、
ある意味絶対なのです。何故なら、
《どの門派の型も段階も、一つの門派を形成して
いる以上は、かならず「根本原理」に基づき成り
立っているものです。》
「守」の段階は、全て模倣から始まります。先達
の「姿勢」「動き」「体捌き」「目線」「呼吸」
全てを目を皿にして見て目に焼き付ける、そして
真似る。これは「太極」においては「黙念師容」
と言い大切な秘訣となります。「師」の正しい動
作は「弟子」の頭に残り基準となるということです。
これらの全てに「根本原理」が在りますから、この
基本となる「技術」を正確に体得し、各門派に必要
な基礎的な力を養生しなければ、次の「段階」には
進めません。
「段階」には「段階」に応じた必要な「力」が存在
します。その「力」が前提となって、次の技術を体得
出来る「権利」を得れるのだ、と知りましょう。
よって「行の世界」に下手な要領は無用です。
《重ねる事により得れる「力」というものが在り、
重ねなければ「力」を得ることは出来ないからです》
これらを「門派の教えに忠実」に何十年と進む事に
よって「守」は成り立ちます。「守」にある各門派
の「根本原理」を体得出来ているからこそ、次の
「破」がある訳で、それが出来ていないから、
「形無し」となるのです。
いかがでしょうか？
「氣塾」代表 木村丈彦
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