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《求道者の歩む人生「守破離」》3
《破＝門派を超えた試み》
「守破離」の「守」とは「各門派の型」と「教え」を
守り、その「教授法」に沿って「道」を進む段階です。
一つの「道」を長い年月をかけて段階を進むのですか
ら常人にはままならず、九割九分はこの段階でさえ脱
落していきます。
そして「破の段階」とは、「各門派」の「守の段階」
を十二分に学び、「守」に内包されている「根本原理」
を「習得」「理解」した上で「我流の領域」である
「破の段階」に挑戦する者が表れるということです。
つまり「守の段階」で九割九分が振り落とされて更に
そこから独自の「我流領域に入ろう！」とする者です
から、一分の更に極一部となります。
よく「破」の段階を「応用」と感違いされる方が
いますが「応用」は全て流派内の「型や段階」に当然
含まれているのですから「応用」はあくまで「守」の
範囲内なのです。
「破」の段階とは門派の領域を超えた「独自の解釈」
の上にあります。「破」の段階は修行者の「独自の解
釈」の領域です。
これは「武芸」に例えると、分かりやすいと思います。
中国では「武芸」は「剛柔相済」と言われます。
「剛」は「一撃必殺」を目指す「剛拳」を指し、
「柔」とは、相手の攻撃に対し「敢えて、逆らわず」
自在に「避けて、いなす」しなやかな「柔拳」を
指しています。
《柔能く剛を制し、剛能く柔を断つ》の言葉の通り、
どちらがではなく「武芸」を進む者にとってはどち
らも「欠けては、不完全な」物事となり、
「剛柔」とは「陰陽」と同じ、絶対的な性格を持ち
ます。例えば剛の拳の典型例である「八極拳」を充
分に学んだ者が、後に自身の完璧さの追及の為に、
「太極門」や「八卦掌」を学ぶということが、それ
に当たりますし、私が「陰の気」に長けた「マスタ
ーヨーガ」を体得した後に「陽の気」に長けた
「太極内丹法」を学んだ末に《「氣」における
「陰陽」の重要性を鑑みて、その両方の「套路」を
組み合わせて効率的な「陰陽の氣」のマスター法と
して「氣塾」を創設した。》
これも「門派」を超えた「破」の動きであると言え
ます。ですから「破」とは「守」に宿る「根本原理」
に「習熟」して始めて可能であり、「習熟」してい
なければ大して役に立たず、つまり無意味なものだ
と言えるのです。更に、続けていきましょう！！
いかがでしょうか？
「氣塾」代表 木村丈彦
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