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《求道者の歩む人生「守破離」》6
《守破離の後とは？》
「守破離」とは修行者がその一生を賭けて「道」を
進んでいく段階の事を示しています。
では「修行」の後に「離」に至った者は、それで
「終わりなのか？」と聞かれますと、更に次がある
のです。
《「離」に至った後に、また「守」に戻ります。》
これが何を意味しているのか？。
《最初の「守破離」とは、その修行者自身の為の
「守破離」、次の「守破離」は「弟子」や「後達」
の為の「守破離」であり、それも最終的には「修行
者」自身のの為の「守破離」となる。》
つまり、真に「道」を極める「修行者」にとって、
《「守破離」は幾度も循環する》事になるのです。
「守破離の守」とは、宇宙の「根本原理」を含んで
います。「修行者」がどこまで極めようとも、どこ
までも着いて来ます。「修行者」は事あるごとに初
心であり「土台」「基本」である「守」に戻る必要
に迫られます。そして「道」を進めは、やがては
「弟子」や「生徒」をとり、その優れた技術を後世
に残す「義務」を背負うことになります。
これは、自分を育てて頂いた、その「門派への恩返
し」でもありますし、やはり「技芸」というものは、
《自分一人だけのものではなく、広く他の人達の
「人生に役立つ」べきものなのです。》
この「公共性」は「技芸の性格」であり「定め」な
のです。「弟子」や「生徒」に教えるにしても人そ
れぞれの「個性」があり、人それぞれの「理解」の
仕方があります。教える側の「修行者」はその様々
な「個性」に応じた「教え方」を、何度も「守」に
立ち戻って、時代に応じた工夫を凝らさなければ
いけないのですが、それは同時に「修行者」にとっ
て様々な角度からの《「守」の深い理解をもたらす》
事になり「修行者の行」を更に促進させてくれる事
になるのです。これらの「技芸」の性格は、「武道」
や「芸術」だけに留まらず、あらゆる人が使う
「仕事や職人」の「技術」全てに当てはまります」。
《人がその人生を賭けて培う「技術」全てにおいて、
「守破離」は成り立っているのです。》
そして、どの時代においても人が「道」を極める中
に「守破離」は変わらず、成り立ちます。
いかがでしょうか？
「氣塾」代表 木村丈彦
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