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《抑圧により意識の下の無意識は生じる》
一つの「物事」にまる数日間掛かった「昔の人」に
比べて、科学技術が進み、何事にもスピーディーに
なった「現代人」は「我慢強さ」「忍耐力」において、
かなり弱っていると思われます。更には、起こる物事
が多くなった分「ストレス」も増えて各個人の
「許容量」を上回り「自律神経」に不具合を起こす人
達も圧倒的に増えています。前回はこの難敵に対処
する為の普通の人達にも使える「呼吸法」を紹介
しましたが、個人の精神的な「許容量」とは持てる
「精神力の強さ」に比例して大きくなりますから、
本来は「精神力を強化」するのが本道となります。
その場合「氣塾」を含めた「東洋」における「精神強化
法」が何より近道であると、私は断言いたしますが、
その前に、ここからは「ストレス」とは本当に難敵なの
か？また、人にとって必要のないものなのか？につ
いて考えていきましょう。
なぜなら「ストレス」とは「不満」ではありますが、
「精神的重圧」や「抑圧」に対する「ひずみ」を意味
します。この「精神的重圧」とは「プレッシャー」を
意味し、「抑圧」とは「心理学」においては基本的な
「自我防衛」、思考に浮かんだ「衝動」や「願望」を
「意識」から締め出し「意識下」に押し留め、それを
「保持」する事を意味しています。そして、これら
「重圧と抑圧」に関しては、広義において「人の成長」
には欠かせない重要な要素でもあるのです。
その典型例として「抑圧」とは「人格発達」の為にも
必要な概念と「心理学的」にも考えられており、
「幼児期の記憶」が無いのは両親により多くの
「衝動」や「願望」例えば「エディプス・コンプ
レックス」等が抑圧される為と説明されています。
また、この「抑圧」が起こる事によって、始めて
「意識」の下に「無意識」は作られると「フロイト」
は説いており、「無意識」は人の「精神力」にとって、
「基礎根底」を形成するのに、非常に重要な役割を果
たします。また「幼少期」における「抑圧」がしっかり
と成されている事によって、我々は社会に適合する為に
「反社会的な衝動」が浮かんで来ても、それを「抑制す
る力」にもなるのですから、
「抑圧」も単に悪いものではなく、人の「精神」を形成する
契機になるものとして、必要なものでもあるのです。
「氣塾」代表 木村丈彦
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