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では、最後に「人材派遣業」の「現状とこれから」を
考えてみましょう。「人材派遣業」自体の「歴史」は
「1986年」の「労働者派遣法施行」により我が国では
「スタート」しました。ですから、思いのほか「新しい」
「サービス」であり「業界」だと言えるのです。その後
の「バブル期」の影響等で「法改正」による「規制緩和」
が進み、「対象範囲」は広がる一方でしたが、「バブルの
崩壊」「金融危機」「デフレの長期化」の影響で「低成長」
の憂き目にあいます。「産業界」は「直接雇用」による
「固定費」としての「人件費」を「派遣雇用」による
「変動費」に「置き換える」という策に出ます。 でも、
この「ニーズ」の発生により「人材派遣業」は「持ち直す」
ことになります。でも、この「平和な時間」は一時的な
ものでした。それは「2008年」に発生する「リーマン
ショック」です。これ以降、企業は「防衛策」として、
「派遣切り」「雇い止め」が起き、それが「ワーキング
プア」や若年層の貧困化と合わせて「社会問題」となり
ます。これをきっかけに、雇用のスタイルとしての
「人材派遣」自体に「問題の一因がある」という意見に
大勢が占められ、再び「派遣」に「メスが入る」ことに
なります。今度は逆に「規制強化」の流れが形成される
ことになり、今年度の「働き方改革」に繋がっていく
のです。
つまり「人材派遣業」は「産業界」と「世間」の「景気
経済」の「影響」を、もろに受けやすい「業界」だと
言えます。
次に「ビジネス」としての「人材派遣業」は「登録型」の
「一般労働者派遣事業」と「常用型」の「特定労働者派遣
事業」により差は有りますが、「2010年」迄は「増加」の
一方でしたが、やはり「2010年」を境に「減少化」は進み
現在では、概ね事業所は「74000所」で経済規模は
「約5兆円」で落ち着いています。
これらを前提にして「今後の人材派遣業」の「展望」を
考えますと、「人材サービス総合研究所」の「最新レポート」
が参考になります。これは「経済アナリスト」の意見として、
という事ですが、やはり「世間」から「必要悪的」に見られ
ている「派遣事業」の実態として、
《「非正規雇用」が全労働者の「40％」を占めているのは
「事実」であるけども、実は、その全てが「人材派遣」に
よるものではなく、実際は「2％」程度に過ぎない。
よって「業界的」に「世間」から「誤解」を受けている。》
つまりは「メディア」による「ミスリード」ということです。
《倒産件数の「増加」が懸念されている。つまり、この
「業界」においても「大手への集約化」の流れがあると
いうことです。これには「旧特定派遣事業者」の「業務廃止」
も膨大ではありますが、何よりも「淘汰の流れ」が加速する
事が予想されています。》
これには「人材派遣業」の「収益モデル」が反映される事に
なる訳ですが、もちろん「派遣」する事による「派遣料金」
と「紹介手数料」が「利益」になるのは、どこでも同じで、
「派遣社員」に掛かる「人件費、社会保険料、福利厚生費」
等が主な「固定費」となります。そして今後の「業界」の
流れを考えると、「企業ニーズ」の「専門性」は上がります
から、それに 合わせて「固定費の一部」の「教育費」は、
以前より、必ず「増大」するのでしょう。よって、
《「会社存続」と「利益の鍵」を握るのは、人材自体
の「リピート率」もしくは「定着率」を上げる。ということ
になるのです。》
これは、更に大変なことになりますね。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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