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さて、今回の「テーマ」は「本との付き合い方」について
となります。実は、これはとても「難しい」ものなのです。
「何が難しいのか？」と問われますと「距離感」という
ところでしょう。
昔からよく「書いて覚えろ！」と言われます。これは、
何となく「頭の中」で「抽象的」に理解している物事を、
改めて「言葉」に落とし込んで「理解」する事により、
「理論的」に「整理」が付く為にそうするものですが、
これには、もう一つの「効果」が有りまして、
《「人」というものには「活字」になった途端に、それを
無防備に「信じよう」とする「癖」が「精神内」に潜んで
いるからとも言えるのです。》
以前から、この「ブログ」でも度々訴えている物事の一つ、
それは昔から「お師匠」に言われた「教え」の一つになり
ますが、《まともに、ちゃんと「本」を読んでは駄目だ！》
というものが有りました。これには「複数の意味合い」が
込められているのです。その「一つ目」は先にも書いた、
《それが「活字」である為に、それが「正しい」という
「保証」が何も無いにも関わらず、それを「正しい」と
して、無防備に「信じてしまう」。》
という理由です。そして「二つ目」は、
大抵の本には、その「作者」の「動機」から始まり「結論」
に導く為の「経験」による「過程」があります。やがて、
その「過程」により「結論」に至る事になりますが、
《実際には「結論」に至る為の「過程」とは「その他」
にも沢山「存在する」にも関わらず、その「作者」の
採った「アプローチ」を「唯一無二」「ベスト」だと、
自分が「経験」もしていないのに「信じてしまう」
事にもあります。》
我々の住む、この「現実の世界」とは「多種多様」で
「人の個性」も「多種多様」である筈です。
《「日本人の個性」とは、それぞれが「自己主張」を
しなくても良い程「社会全体が整おう」としているもの
ですが、それに対して「西洋」では「強い個性」が
「美徳」とされ、常に「自己主張」を重ねる文化です》
時代は変わり、「日本人の個性」も徐々に「西洋化」が
進んで、各自が「自己主張」をする「文化」に成ろうと
する中で、「単一的な思考」を助長しかねない「間違った
読書」というものは、その「多種多様」である筈の「個性」
を「潰して」しまう「恐れ」を持っている。と言わざるを
得ないのかも知れませんよね。では、それを「避ける」ため
には「何が必要か？」を考えなければいけません。
それが「本」との「付き合い方」であり「距離感」に繫がる
のです。これを「具体的」な「表現」に置き換えますと、
《「最初」から「最後」まで、丸々一冊「信用に足り得る」
「本」なんて、滅多に「お目にかかれない」》
ということになるのです。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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