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《内丹奇景八触》
「氣」という「生命エネルギー」は誰もが持っていて、
誰もが少なからずも、体内を「循環」しています。
「氣」というものは、その人の「精神そのもの」でも
あり「気持ち」とは「気の持ち様」なのですから、
《「心、精神」が「動く時」、「氣」は「波立って」
動いています。》
《つまり「精神、心」というものは「気の波立ち」
なのです。》
それは、皆さんの「想像」の通りで、心が「安定」し
ている時は「波立ち」も無く穏やかであり、「怒れば」
ギザギザと「トゲが立ち」、「悲しみ」の時には、不
安定に「打ち震えて」いる様になります。この「心」
すなわち「氣」が大きく「波立ち」「動く」と、実質
的に「人の体感神経」に「作用する」様になります。
「怒り」や「悲しみ」の「感情」が極大になると、そ
れに合わせて「打ち震え」たり、「怒り」で「氣」が
極端に「頭」に上がると、「髪の毛が逆立つ」感覚を
得るのもそうで、それらが大きく「氣が動いた」とき
の「体感」であり、いわゆる、我々「修行者」に伝わ
る「奇景八触」と言われるものです。
「吐納法古典」において解説されている「奇景八触」
とは、「行」の「瞑想法」における「持身法」による
「体感の変化」の「様相」として紹介されています。
その内の「八つの感触」を「八触」と言います。
「動、痒、軽、重、涼、暖、粗、滑」により表される
「感触」は、
「動=体内の氣の動き、氣の状態としては、未だ雲、
煙、波の様で、胴体局部から四肢、頭部へと動く」
「痒=皮膚の表面、体内を蟻が動く様なムズムズとし
た感覚、体内だけに限らず「精神」をも痒くなる」
「軽=氣が膨らみ、身体が気泡の様に膨らみ、重さを
あまり感じない感覚」
「重=気が降りるに合わせて、身体が山を背負う様に
圧迫を受ける感覚」
「涼=心地の良い水中にあり、涼しさを受ける感覚」
「暖=圧感に合わせて、体内を暖かい氣が広がる感覚、
強くなると汗が出るが、不快ではない」
「粗=二つあり、一つは皮膚がザラザラと粗くなる感
じ、もう一つは身体が硬直して硬くなる感覚」
「滑=粗の反対、皮膚がスベスベして滑らかになる感
じ、もう一つは身体が柔軟に柔らかくなる感覚」
この「体感」をよく読んで頂けると、ある程度は理解
頂けると思います。これは、あくまで本来「気脈」が
「詰まっている」筈の「大人」に訪れる「感触」です。
もし、この「感覚」が「乳児」や「小児」に「起こっ
たとしたら?」と考えれば、全ては「紐解ける」様に
なっています。
いかがでしょうか?「氣」というものも「緩い」時
は「暖かく」感じる事が出来ます。これは人の神経点
で言えば、暖かい、冷たいを感じる「温点」です。
それに対して、人の感情、精神のエネルギーが強くな
り、その波も大きくなると「痛み」を感じる神経点に
作用する事になります。苛立った人が「ピリピリした
空気感を持つ」のと同じことですよね、こうした感覚
が、違和感を訴える「赤ちゃん」に起きれば「どうな
るか?」となります。「ムズムズ、ウズウズ」した感
覚です。分かりますよね?
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