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聖典《バカヴァットギータ》の有名な「羊とライオン
の話」です。
「羊とライオンの話。」
母ライオンが死んでしまい、羊の群れに育てられた
ライオンのお話。自分はヒツジだと思い込んで育ちます。
その群れに通りかかった別のライオンは「メエメエ」と
鳴いて逃げるライオンを見てビックリし、嫌がるその
ライオンを湖に連れて行きます。
「この姿を見よ」と。湖に映った自分の姿を見て、
そのライオンは驚きました。ライオンと全く同じ姿
かたちをしている自分がそこにいたのです。
湖に写った2頭のライオンの姿を見てそのライオンは
一瞬のうちに自分は同じライオンである、と悟ります。
そのライオンは初めて「ガォー」と吠えました。
もう二度と「メエメエ」とは鳴きませんでした。
この「物語り」の意図するところとは、「人の本質」
において、育った「環境」「境遇」「価値観」「経験」
により、その人なりの「硬い、思い込み」「観念」と
いうものが出来ます。そして、その「思い込み」と
「観念」は、皆と同じ「世界」でも、その人なりの
「世界」を創り出してしまうのです。仮にその人が
「ライオンの様な素養」を持っていたとしても、
「羊」に育てられれば、「羊の資質」を「上書き」
されてしまいます。
《結局、今持っている「自身のエゴ」「固定観念」
「偏見」等、「硬い観念」を捨てなければ、
本当の「自分」と「自分の持つ資質」は見付けられ
ないのです。》
そして、ここからが最も「重要」です。仮にあなたが
「羊の様なライオン」に出会ったとしても、
「そんな、振る舞いは辞めなさい！」と「諭した」
としても、それは「無効」で「意味が無いのです」。
その者は、その「環境」「境遇」により、その
「価値観」を「まとった」訳ですから、そんな
「表面的」な「説得意見」では「人は変わらない」
と「知るべき」なのです。その「強固」な「観念」
を「変えたい」のなら、「ライオン」が湖に二人の
姿を映して見せた様に、《相手の「根本」に立った
「証明」を示す必要がある。》ということなのです。
相手を「より良く」したいのであれば、
《「何故、その人が、そうなったのか？」に深く「熟慮」
を「重ねる」ことこそが、全ての「最短の道」を示して
くれるのです。》
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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