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「人」は「擬人化」する事を非常に好みます。これは、
「日本人」の中にある「宗教観」、特に「大乗仏教」の説く
「一切衆生悉有仏性」つまり「生きとし生けるものは、生まれ
ながらに仏となり得る素質を持つ」そして６世紀の「中国仏教」
により説かれた「草木国土悉皆成仏」、「草木や国土の様な
非情なものでさえも、仏性を具有し成仏する」。これらの
「思想」が「日本人」の「思想心情」に大変マッチしている
からとも言えます。しかし「チベット仏教」が説く、
《あらゆる生き物は「より良く」生きようとする性質を持ち
「より良く」生きる、権利を持つ」
この「教え」でさえも「生き物」全てが持つ「生存本能」と
「種」を「増やそう」とする「性質」であり、「母性」で
さえも「煩悩」の元とされる「本能」である。ということ
です。そして「草木」や「物」のような「非情」の物で
あっても《「人」の「思い入れ」により、「物」に「魂」
が宿る。》という「現象」は「実在」しますから、
それらも含めての「拡大解釈」であり、「尊敬」を集め
なくてはならない「立場」からの「リップサービス」も
否めないと思われます。これらはあくまで「仏の性質」で
あって、あらゆる「宗教」が「人」以外の「動物の魂」の
「言及」に関しては「積極的」ではありません。
しかし「動物」にも「少なからず」の「理性」は有ります。
仮に「ハイエナ」が「飢えて」いたとしても「虎」の群れに
安易には近寄りません。これは「生存本能」が「食欲」を
「制した」とも言えます。ですから「可能性」は持つ訳です。
更には、近年の「生物学」は「科学技術」の進歩、特に
「遺伝学」の進歩により、様々な「他の生き物」の「可能性」
が発見されています。これは「ひっくり返して」考えると
「遺伝学的」には《「人」は決して「特殊」という訳ではない》
という「事実」を導き出しています。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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