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「人」は物事の「善悪」「良し悪し」を安易に
決めたがりますが、実際には「複雑」なもので、
例えば、相手に「良かれ」と思って成した事が、
最終的に相手を「傷付ける」事になってしまった
場合、安易に「良し悪し」を付けられなくなります。
それに対する、一つの「考え方」の「極例」として
《プーラナ・カッサパの行為の善悪否定論》が
有ります。これは、行為による「結果」を「良し悪し」
では無く「平等」に見る「観点」からの「理論」です。
「カッサパ」は「古代インド」のバラモンであり、
「六師外道」の一人です。一般的に「道徳否定論者」と
とられますが、それは「稚拙」です。彼の「理論」は、
要約しますと《霊魂の不滅性》と
《「人」の「行為」自体には「善悪」は無く、それに
よる「結果」としての「報い」、すなわち「果報」も
無い、悪い行為による悪い「報い」が無ければ、
良い行為による良い「報い」も無い。》
というものです。つまり「魂の永続性」を前提にした時
「この世」での「人々の間」での「やり取り」により、
仮に「魂」が本当に「傷付いたり」「擦り減ったり」
する様であれば、それは「魂の死滅」の可能性を示す
故に「永続性」が「担保出来なくなる」訳で、よって
「永続性」の前には、行為の「善悪」による「果報」は
無い、となるのです。この様な「哲学的立場」を
「アキリヤヴァーダ」と呼びます。一見「非業論」で
あり、「仏教」に対しての「アンチテーゼ」に見えます。
とても「仏教的立場」からは「容認」出来ないかも
知れませんが、私は、この「理論」を「師匠」から
「教え」られた時に、ある意味「真実の形」が見えた
様に感じられました。
それは、どの様なものなのでしょう ？
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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