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《氣の移植》
「トンレンの本質」とは、まず第一義として「知ること」
にあり、その次に「互いに知り合い」理解することに続
きます。そして「知り合え」ば、互いに「足りない部分」
を「補う」。また、片方が不調であれば「調整」するこ
とになります。これが「慈悲の瞑想」と言われる由縁な
のです。
「相手の苦を知り」「苦を取り除き」「楽を入れる」。
「仏教」においては、自身の中に「菩薩心」を植え付け
る為の「精神行」としての側面しか持ち得ませんが、
「トンレン」の持つ「本来の姿」とは「黄帝内経」で言
われるところの「祝由＝しゅくゆ」と同じ「効力、目的」
を持つのです。
「氣」というものは、その「力」の本質として「公共性」
を持つ以上、全ては「分け与える」「捧げる」ことに
その本質があります。「トンレン」に対しても、もしあ
なたが理解出来ているとして、相手も理解出来るように
なってもらいたい！相互理解を望むのであればその「力」
を《「分け与える」ことが「道理」となるでしょう。》
そうしなければ、いつまで経っても、あなただけが理解
出来て理解し合えることは出来ない、これもまた「道理」
ですし、それでは「力」を持つ意味がありません。
ですから「氣の道」を進みたいのであれば、
どんどん「分け与える」ことが「道」となるのです。
そして一つの事実として「他の人」に対して「教える」
この「行」を積まない事には、真の「理解、智恵」を
得ることは「あり得ません」。
よって「行の進み」とは「分け与える」ことですから、
《「修行」の「本質」とは「氣の移植」》とも言える
訳です。「他の人」に対して《如何に「分け与える」
ことが出来るか？》この事に対する「クオリティ」を
持っていなければ「行」は「分かっている様で」、
「分かっていない」と明確に断言しておきます。
そしてこれは、あらゆる「修行」を持つ「技術」全て
に「共通」することなのです。
いかがでしょうか？濃い人間関係と言える「師弟関係」
その場において、よく言われる「魂を受け継ぐ」これは
まさに「師匠」から「弟子」への「氣の移植」だと言え
ます。そして既に、その「師匠の氣」の中には、その流
派の「先達の氣」が受け継がれているのですから、その
「先達の氣」も「弟子」に「移植」されていく訳で、
そうした延々の流れこそが「流派の正体」と言えるもの
なのですよ。
では、新たな「テーマ」に移りましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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