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《禅語を単純に鵜呑みにするな》
前の「テーマ」で解説いたしました「本来、全てはどうで
も良い」は「精神的」な「テクニック」の一つでした。一
度「どうでも良い」として、自身の「ちっぽけな」「どう
でも良い」「わだかまり」や「こだわり」「流儀」等を
「捨てる」ことにより、本当に「大切」で「こだわる」べ
き「重要なもの」に再び「光を当て」、再確認して「最短
の道」を探る「テクニック」ということでした。それに
比べると
《「空手のススメ」とは「技術論」であり、「技術」を
「極めた」上での、一つの「境地」を表しているのです。》
「いいですか？」「極めた上での、一つの境地」なのです
から「技術がいらない」と言ってるのではないのです。
ここを間違えてはいけません。兎角「仏語」や「禅語」に
は「隠された」又は「含まれた」意味合いが「潜んで」い
ます。ですから、その言葉をそのまま単純に「鵜呑み」に
していると、大きく「取り違えて」しまうことになります。
「全ては、どうでも良い」や「空手のススメ」以外でも、
例えば「あるがまま」もそうです。これは「あるがまま」
に自身の「良いこと」「悪いこと」を認めた上で、「足り
ない部分」を「足していこう！」と言う「前向き」な姿勢
であり、安易な「スピリチュアリズム」が言うように、
「足りなくても」「弱いままでも」「あるがまま」で良い
のだ！と言うことではないのです。そう言えば「弱い人達」
は喜びますが、そのままでは「人間」として「進歩」があ
りません。仮に「あなた」が少しでも、今より「より良く」
なりたいと思っているのでしたら「そのまま」で良い訳は
ないのです。
この様に「仏語」や「禅語」とは「信仰」を別にしても、
それぞれが「究極の智慧」なのです。その中には「高度に
含まれた」様々な角度の「意味」があり、それが「一語」
に集約されている訳ですから、そこを正しく「理解」する
事が必要なのです。
ですから「安易なスピリチュアリズム」の言う「仏語」や
「禅語」の「稚拙」で、理屈の「ひねくれた」間違った解
釈には気を付けなければならないのです。
でも何となくは「おかしい？」とは思っていたでしょう？
何故なら、この「世の中」はそんなに「甘くはない」ので
すから、そんな「安直」な、都合の良い「解釈」だけで、
時折現れる「苦難」や「困難」を終始、渡っていける筈な
んてないのですからね。
「そういうことなのです。」
いかがでしょうか？あくまで、普通の人達にとってはとて
も「大切な大事」であったとしても、それらの段階から既
に脱出した覚者にとっては、達観を得ている訳で、事の顛
末も「想定の範囲内」ですから「こだわるに足りず」とな
り「小事」となります。つまりはその人にとっての「小事
と大事」の問題ですね、これも全てが「実践の賜物」と言
う訳ですから、誤魔化しは通用しない世界な訳で、都合の
良い解釈は稚拙、無明の現れだと言えます。
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