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《松下幸之助の哲学》
「自然に沿った生き方」。「松下幸之助翁」の
「戦後の鳥の話し」後半です。それは戦後の食べ
物が無い困窮する人間の「都合」の外で、自然に
生きる「鳥獣」達は、丸々と太り、何一つ「飢え」
が無い、という事実でした。それを聞いた「幸之
助翁」は、自然に生きる「鳥獣」達とは異なり
《人々が自然に従い、自然のことわりに則した営
みを、人間は正しく出来ていないから、なのでは
ないか？》
と気付きます。つまり「鳥獣」は極めて素直に
「自然の摂理」と「自然の理法」に従って生きて
おり、それに生きているからこそ「飢える」こと
無く、豊かで楽しい生活をすることが出来る。
ならば《人間も「自然の理法」に従って「生きて」
いけば、繁栄と平和と幸福を手に入れることが出
来るのではないか？》「貧する」ことも、
殺し合うこともないのではないか？「そうだ！」
《人も自らの小ざかしい「知恵才覚」に捉われず、
「素直な心」で「自然の中に繁栄の原理を求め」、
それに従って生きていく「工夫努力」をすべき
なのだ。スズメに教えられた訳やな。》
「幸之助翁」は、この「悟り」を得られたのです。
「皆が喜ぶ物を、少しでも安く作れば、売れる」
氏の唱えた「水道哲学」、これも経済における
自然の流れです。「人は傲慢になったらあかん！」
と「幸之助翁」は言います。経済とは「人間学」
です。時が現代であっても「生き物」としての
「人の心」にも、必ず「自然の理法」は生きて
います。
《我々は「自然の理法」の研究と「人間の摂理」
の研究を、もっとやらんといかんね！》
人間は「繁栄」と引き換えに「お金」や「経済
システム」等、あれこれを不自然に複雑にし過
ぎているのではないか？はたして、それが、
「自然に沿った生き方」に成れているのか？と、
私も常日頃考えています。
「氣塾」代表 木村丈彦
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