再解説、本当の修行の意味を説く（歳を取ると見えてくる景色が変わる）４

《歳を取ると見えてくる景色が変わる》

《人は「歳を取ると」見えてくる「景色が変わるも

の」なのです。》

何故、「見えてくる景色」が変わるのでしょうか？

ここからは、各個人に応じて「個人差」が生まれて

くる物事となります。

《その「個人差」とは、いかに「良い苦労」と「良

い結果」経験に伴う様々な「思い出」をこれまでの

「人生」で培ってきたのか？により「差」が出る事

になります。》

「60代」はまだまだと言っても「70代、80代」に

なり人は老いれば嫌顔でも「体力」が無くなってい

きます。この「肉体的な衰え」は直接「精神」にも

「変化」をもたらします。

《「気力」はそれまでの「経験値」で旺盛であっても、

よくよく考えれば「強情」や「頑固」そして「怒り」

という「強烈な自我」を維持するには、相応の「体力」

が必要になるのですが、「体力が衰える」と共にやが

て、その「強烈な自我」が「維持出来なく」なるとい

うことなのです。》

つまり「強情や怒り」という「感情」は酷く「体力」

を必要としますが、その「体力」が衰えるのですから、

「強情や怒り」の感情から、自然に「身を遠ざける」

様になります。《いわゆる歳をとって人間が「丸く」

なる。》というやつです。

《「何故、丸くなれるのか？」というと、人間歳を取

ると何かと「昔の物事」をノスタルジーに「振り返る」

様になります。これは「思い出」が多い人になればな

る程増えていきます。》

《「昔の物事」を「回顧」すればする程「増えてくる」

物事とは何か？それは「反省」「悔い改め」「懺悔」

なのです。》

ここで「頭の切れる人」なら気がつく事になります。

《場の「東洋、西洋」を問わずあらゆる「信仰、宗教」

は自らの行為を「懺悔」「悔い改める」事から始まる

と言えます。》

全ての「信仰」は自らを「悔い改め」「戒める」事か

ら始まります。それらの「行為」により「心が洗われ

る」「浄化される」「清められる」「わだかまりが溶

ける」とも表現されます。

《つまり、その「行為」そのものが「気脈の詰まり」

「エゴ」を「取り除く、行為」だと言えるのです。

人は「悔い改める」事により「気脈の詰まり」が溶か

され、「気の流れ」が旺盛に「復活」するのです。》

「自分が頑固だった為に」「自分が意固地であった為に」

「あの時、悪いこと、可哀想なことをしてしまった！」

「老いて弱る」事により「回顧」は生まれ、その「回顧」

は「反省」を促し「反省」が「凝り固まった心」を溶か

せば「気の流れ」は復活し「気の流れ」が復活すれば、

《子供の頃の様に「感情の起伏」が復活して、あらゆる

物事に再び「心を動かせる」様になります。》

そうすればちょっとした物事にも「心が動かせます」

「ちょっとした季節の変化」や「風情」「子供や孫」に

「ちょっとした心使い」をしてもらっても「涙が出る」

そんな、本来の人間らしい「感受性」を再び手にする

のです。「これ、自然で良いことだと思いませんか？」

いかがでしょうか？物事全てが「事後的、懐古的」なの

です。若い頃とは異なり「今」だけに必死になって生き

るだけではなく、ふと振り返って、様々な過去の物事に

対して「想いに耽る」この事により、より人生がどう言

うものなのか？を悟るのが歳を取るという事だと言えま

す。ですから「上手い具合に弱る」のが良いのだと思い

ます。くれぐれも処世術に囚われて頑固にならない事で

すよね。それは人生にとっての大きな損となります。

更に、続けていきましょう！！

「氣塾」代表 木村丈彦