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《現実を曲げる力》
「人」の出す「気」に「思いの波」の乗ったものが「念」
です。前回のお話しの通り「思い」が強力であれば「念
は尖り」、その「良し悪し」に関わらず現実を曲げる力
を持ちますが、「念」の特徴としてもう一つ「思い」を
持つ「時間」という要素があります。「仏語」において
の「念」とは「心」の働きの一つとして「心に留め置く」
ことであり「記憶」に「留め置く」ことを示しています。
これは、一つの「時間の概念」でもあります。
「一念」とは「一瞬」を表しており、
「十念」とは「十随念」、「仏、法、僧、戒、施、天、
休息（ぐそく）、安般（あんぱん）、身非常、死」の
「瞑想念仏」のことを示しています。
現実を変化させる「念」のファクターとして「強さ」
そして「時間」が重要なのは明白で、それは言葉にも
現れています。
「念願、観念、信念、執念、専念、怨念、丹念、入念」
「念」のつく言葉は、全て「強さ」だけでなく、人の
「一途な思い」や、思い詰めた「考えや気持ち」を繰
り返す事により「力」を持つことが可能なのです。
それは「信仰」の世界においても「念仏や祈り」も同
様の事ですし「お百度詣り」も同じシステムであると
思います。繰り返し「念」を入れる事によって、その
思いは「深層心理」に届きます。「深層心理」に届い
た「念」はそこで「アンテナ」を張ります。これは太
極に伝わる「内三合」でも書いた通り、非常に気にな
る物事、例えば「趣味」に関わる事でも、新たに発生
すると、その物事に対しての「情報」が何故か優先的
に「手に入る」という「現象」からも、皆さん方にも
経験があると思います。この「システム」を利用する
為に「念じる」事には「強く」と「時間」すなわち
「繰り返す」事が必要になるのです。これが理解出来
れば「念じのシステム」のかなりの部分が紐解けます。
何故？「恐れ」や「出来ないのでは？」というネガテ
ィブな発想がいけないのか？の「答え」に通じます。
いかがでしょうか？我々人が「一方的に流れる時間」
を持つこの世に降りてきたという事は、絶えずこの
「時間」というものに対して「どう捉え」「どう向き
合うのか」これを問われるという事です。「只管打坐
（しかんたざ）」という言葉があります。ただひたす
らに座を打てという意味です。人はただひたすらに時
間を捧げる事により「何かが分かり」「何かを得る」
その時間をケチると何も得ない。何者にも成れない。
とても単純明快です。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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