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前回は「業=カルマ」についての「仏教的」な
「基本思想」について解説いたしました。「どの世」に
おいても「人」そして「魂」が単独で存在し得ることは、
「不可能」です。よって「輪廻転生」を肯定する以上、
必然的に「他の人、魂」との「約束」や「貸し借り」、
いわゆる「ソウルメイト」が発生して然りと言えますし、
私的にも「間違いは無い事実」であると思われます。
インドでは、古くから「業」の思想は「輪廻転生」と
一緒に展開されて来ました。「仏教」においては、
そこから更に踏み込んだ「独特」の宗教的世界観が
存在しています。私的には「?」の部分が多々有りますが、
御参考まで、解説いたします。
「仏教」では「動作、所作」が発生する以上、その前段階に
おいて必ず「思考」ありきと考えます。この先行する「思考」
を「思業」と呼び、後の「身口」の所作、動作を「思己業」と
呼びます。その後に「結果」を残す行ないこそが「業=カルマ」
という訳で、これを更に三つに分類し「三業」とします。
○身体の上に現る総ての動作所作のことを「身業=しんごう」
○口から出る所作であり、言語を「口業=くごう」。
○意識、思考により起こる業を「意業=いごう」。
「行動」「発言」により、他の「魂」との「業」が発生する
のは当然として、その「思い」や「念」によっても「現象」
は「引き寄せられる」のですから、そこに至って当然に
思われます。
そして「業」を持つことにより発生する「果報」すなわち
「報い」の出る時期を「三時業」として分類しています。
○今世において「報いる」べき「業」を「順現法受業」。
○次の世において受けるべき「業」を「順次生受業」。
○三回目以降において受けるべき「業」を「順後次受業」。
このように分類しています。これらの思想は中国、日本
にも大きく「影響」を及ぼすことになります。
「良き意思」「良き行為」により、極力「悪業」を
持たないようにし、「行」により「我」から解放され、
一切の「業」を持たない事こそが「理想」とされる
のです。
更に、解説を進めましょうね!!
「氣塾」代表 木村丈彦
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