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《母の心配は情念》
ここ迄の解説の通り「念」とは決して特別なものでは
なく、生きている我々の「魂」から発せられる「氣」
に「思いの波」が乗ったものが「念」です。それが明
確に感じられるのは、自分が行なった物事の結末が思
い通りにいかなかった時「あーあ！」と言う「後悔の
念」すなわち「残念」を残すのです。ですから思いが
強ければ、残す「念」も強くなる訳で、それが更に悪
い方に傾くと「怨念、疑念、妄念」という、オドロオ
ドロしい「念」になるということです。でも、この様
なものは「念」の一面の「極一部」にしか過ぎないの
ですから、わざわざこれに焦点を当てて恐れる必要は、
全く無いのです。
これも良くある話しとして、遠く離れた田舎に住む母
親がいて、都会で生活している子供が「心配」でなら
ない。若さに無理を言わす子供がフトした拍子に、心
配する「母親の顔と声」が「脳裏」に浮かぶ。そして、
「あまり無理するといけない！」と思い直し田舎の母
親に、自分は元気でやっている！との電話を入れる。
これも、母親の持てる「勘」であり心配する「念」の
成せる技ではありますが、やっている事は生き霊と
一緒なのですよ。別に怖がるべき事ではありませんよ
ね？ まさしく気のせいです。 そういうことなのです。
全ては、我々の日常の中に有るということです。
皆さんも何となくは分かっていることなのです。
そして、これが理解出来てしまえば「霊」の事も、
大体は「イメージ的」に理解出来るでしょう。
いかがでしょうか？人はこの世に馴染んで生きていく
うちに、どっぷりこの世の「物理法則」にも馴染んで
しまい、その「物理法則」に従わない現象や存在に対
して理解が出来ないから「恐れ」を抱く様になってし
まいます。これ、何事に対してもそうで「理解出来な
い事」「未だ知らない事」それらの全てに「恐れ」を
持ってしまうのです。だから理解すれば良いのであっ
て、知れば良いのですよ、それを繰り返して行けば、
やがてこの世は「恐れるべきもの」は大して無い事に
気が付くのです。
更に、続けていきましょう！！
「氣塾」代表 木村丈彦
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